今どきのマクロレンズ事情
マクロレンズは苦手
個人的には マクロレンズにはちょっと苦手意識 があります。これはとても 繊細な撮影が必要 だからで、例えばアングルひとつとってもマクロ域では一度見つけたアングルから離れてしまうともう一度同じアングルを見つけるのは至難のワザとなります。
確かに街角写真と呼んでいるいつもの写真に限らず他のジャンルでも同じようなことは言えますが、マクロ域の繊細さはレベルが違います。さらによく揺れるので待たなければいけないのも苦手です(笑)。
以前マクロ撮影の大家にお話を聞いたときに、「花が揺れても待っていればいい。風も呼吸しているようなものだから必ず止まることがある」そんなことを教えていただきましたが、やはり 大変は大変 です。さらに風が止まるのを待っているうちに自分の体が揺れてくる。というのが マクロレンズに対する極めて個人的な感想 です。
それでも マクロ域は写真ならではの発見の魅力に溢れています。
それも 繊細さがあればこそ です。
そんなこんなで、ペンタックス さんがリニューアルしたマクロレンズ をお借りすることができたので、久しぶりにマクロ撮影を楽しみました。
マクロ域の写真
中望遠レンズとしての魅力
ボケが優しく中望遠レンズとしての魅力 があるのがこのレンズの特徴です。というより、それは今どきのマクロレンズに共通 していることのようにも思います。
ちょっと余談的な話ですが、ペンタックスレンズお得意の パープルフリンジもこのレンズではかなり軽減 されています。今どきそんなの当たり前かな(笑)
モノクロで街角
街角で撮影するときの基本は気になるところに目を向ける ことです。特別でないなんでもないところに目を向けると その街の匂いを感じられる ような気がしています。
そんななんでもないところを 切り撮るときに程よいのが中望遠レンズ です。
最後にボケ味
まとめ
今回は PENTAX K-1 Mark Ⅱ と PENTAX K-3 Mark Ⅲ を使いました。フルサイズとAPS-Cサイズ という違いがあってボディーの大きさもかなり違います。ちょっと細身に感じるこのレンズは PENTAX K-3 Mark Ⅲ との相性が良いように感じました。
このレンズにはマクロレンズの特徴でもある 切れ味だけでなく優しさも意識されています。ペンタックスのレンズにはそれぞれ個性があるので 1本で2本分、3本分と楽しめる お得なところがあります。その特徴はこのレンズでも健在で、マクロ域より 寄れる中望遠レンズ として使いたくなりました。
また、次回
お供のカメラとレンズ
カメラ:PENTAX K-1 Mark Ⅱ / PENTAX K-3 Mark Ⅲ
レンズ:HD PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8ED AW