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What's LEGO®︎SERIOUS PLAY®︎? vol.2 コアプロセス

レゴ®︎シリアスプレイ®︎のコアプロセス

レゴ®︎シリアスプレイ®︎の中核となるプロセスは以下の5つに大別されます。
・ファシリテーターが問いを与える
・参加者が作品を作る
・作品に意味を与える
・全体にストーリーを語る
・作品を振り返る

ファシリテーターが問いを考える

ファシリテーターは、ワークショップ実施対象のクライアントに対し、
事前にヒアリングを実施します。

※体験会やタイトルの決まったワークショップを除く。
「組織の中の課題が何か。ワークショップを通して何を変えたいか」を明確にした上で、ワークショップ内で参加者に問う内容を設計します。

「個々に対して動機づけをするのか、人間関係を良くすることが目的なのか。」
「チームとしてあるべき姿、今後の行動を整理する事が目的なのか。」
「複数部署における、一気通関業務のお互いの認識を統合するのかー」
目的を実現するために、注意深く問いを作り、ワークショップを進行していきます。

参加者が作品を作る

参加者は、ファシリテーターの問いに対し、ブロックを組み立てながら作品を作ります。
問いに対し、頭で考えた答えを元に作品を作るのではなく、ブロックを手を動かして組み立てながら、答えを作品で表現します。
これは、前回説明したコンストラクショニズム(構成主義)が土台になっています。

作品に意味を与える

作品を作る過程で、積み上がっていくブロック一つ一つに
メタファー(隠喩)を活用して意味を付け加えていきます。
ブロック一つ一つに「人」や「ハワイ」「嬉しさ」といった意味を与え、作品全体が一つのストーリとなるようにしていきます。

全体にストーリーを語る

例えば、「自分自身」を作品で表現する問いを与えたとします。

緑ブロックに「良心」、赤ブロックに「情熱」、ピンクブロックに「ビジョン」、青ブロックに「冷静」と意味を付加し、
「私の根底には両親があり、それが支えとなり情熱が存在する。2つのブロックから飛び出るようにビジョンが存在し、ビジョンを押さえつけるように冷静さが存在する。」というストーリーを語ります。

ストーリーの元となった作品

作品を振り返る

作品に対して、周りの参加者から質問をもらいます。
「緑ブロックの上に被さるように赤ブロックが配置されているのは何故か?」
「ピンクブロックが作者と逆方向に飛び出しているのか何故か?」という具合です。

作者は、仮にブロックの配置に意図が無かったとしても「強いて言えば、どのような意味が加えられるか」を考えます。
この過程で、自分の頭で考えていない無意識の価値観が全体に共有され、新たしい価値観やイマジネーションが発揮されます。
周りの参加者も、作者に対する印象が変わり、相互理解がどんどん進んでいきます。

まとめ

・レゴ®︎シリアスプレイ®︎のコアプロセスを通して、参加者の意見は必ず全体に表現される。オープンでフラットな場が作られる。
・作品に対する質問に答える、意味を考える事で、自分の頭で考えていない答えに行き着く。
自己の深い内省や、参加者の相互理解がどんどん進み、関係性の質が上がっていく、。

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