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フェルメール展に行く前に

この間蔦屋書店に行ったとき、
今度行く予定のフェルメール展の事前学習を目的として本を購入した。

1冊目は、「ぼくはヨハネス・フェルメール」という絵本。
シンプルにわかりやすく描かれた、読んで見て楽しい1冊で、勉強と同時にほっこり癒しになる。フェルメールは生きている間にあまり評価されず、財政的にも恵まれなかったみたいだけど、今こうやって脚光を浴びているのを天国から見たらどう思うのだろう。

2冊目は、「フェルメール・コネクション」という小説。
長崎でフェルメールの真作が見つかったというニュースから始まり、作品の分析のために舞台はフェルメールの母国オランダに移る。そこで17世紀のフェルメールと哲学者スピノザの交流を示す手紙が見つかり、その流れは一気に第二次世界大戦におけるロスチャイルド家とナチ残党との暗闘に流れ込んでいく、というミステリーのお話し。話のスケールが壮大なのにとても緻密に構想が練られていて、作家という職人の偉大さに唯々驚き…フェルメールが中心の話ではなかったものの、当時のオランダの雰囲気を感じることができた。

絵画を見に行くときには、その画家の背景を知ってから行きたいと思う。その人自身のこと(考え方や生き方)、その人の周りのこと(当時代の情景や交流関係)を知り、自分が見に行く絵画がどうやってこの美術館に行きついたのかを想像したい。美術館で絵画を目の前にしたときの感動が10にも100にもなるよう、想像力を助長してくれる知識はとてもありがたいもの。

フェルメール展行くまでにもっといろんな本を読みたいな。

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