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少年よハンカチを持て...
素っ裸で、安室奈美恵さんの「Chase the Chance」を聴いている。
しかも、歌詞なしオルゴールバージョン。
(夢なんて見るモンじゃない、語るモンじゃない、叶えるものだから…)
と、頭の中で歌詞が蘇る。いいね〜。
そんな僕は温泉に浸かっていた。
久々に来ることができた温泉施設の浴場のBGMとして流れていたのだ。
ひどい肩こりも柔らかく仕上がった。
さて、向かう途中、ハンカチを忘れたこに気が付いたので、衣服の量販店で買った。
いつからか、外出中にハンカチがないことに耐えられない身体になってしまった。こういう時は我慢しないで買うことにしている。これを応急処置で100円ショップで適当に買ってしまうと、気に入らなくて後から使わないことが起きがちだ。だから、コンビニかお店で500円くらい出して買う。
恐ろしいことに、高校から大学2年までハンカチを所持していた記憶がない。トイレの後、服で拭いていたのではないかと思うとゾっとする。気持ちも荒れていたと思う。
19歳のある日、たまたま大学時代の先生が、授業の際にポケットからハンカチを出して口に咥えて手を洗っているのを見たのだ。そして、手を拭いていた。「大人だな〜」と思ったものだ。
その翌日から、意識してハンカチを持つようになった。口で咥えることは一度もしたことないけど、ハンカチは色んな場面で活躍している。
今では、ポケットにハンカチが入ってないと落ち着かないし、1日のテンションが下がる。だから、思い切って買うことにしているのだ。
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その先生が、言っていた言葉に「丁寧に生きる」がある。
実現するのは難しいけど、心の隅に意識しておきたい考えだ。
たまたま、僕はグラフィックデザインのコースに入学していたのだけれど、こういう出会いがなかったら、本当に破滅していたと思う。「明日のことなど考えない」というタイプだった。
中高生向けかもしれないけど、丁寧に生きるには、まずはハンカチをしっかり持つことから…なのかな。
常識かもしれないけど、QOL(生活の質)は上がると思う。