結婚の日のすべて。
寒空の鎌倉にやわらかい木漏れ日が降り注ぐ。
少し海風が強く、木々に目をやり瞳を閉じると瞼の裏でひかりが泳いだ。
僕が結婚の日を思い出す時に、はじめに頭に浮かぶ光景です。
2023年1月20日,21日,22日。
3日間にわたって開催した結婚の日が終わって、早くも半年が経ちました。夫婦揃って「結婚式は別に、ねえ」というスタンスだった僕らが、結果的には全力で結婚の日を開催してしまった。それはもう、人生で最も価値ある瞬間を過ごせたと、いま振り返っても思うほど。
あの日を迎えるにあたって起こった出来事や葛藤、つくった制作物とその過程、そして当日の熱量。このnoteでは、僕らの結婚の日の前後を含め、文字通りすべてをまとめていきます。文字量と目次で本気度が伝わると嬉しいです。
※結婚の日=結婚式と理解いただいて問題ございません
はじめに
結婚「式」ってなに? なんでやるの?
このnoteに興味を持ってくださった方にはぜひ聞いてみたいです。
「どうして結婚式をやるのですか?」
僕らはMAYAに出会えたおかげで、いわゆる結婚式なるものをやりたいと思えました。MAYAのコンセプトの「結婚の日」がスッと腑に落ちたこと、そして初めてMAYAを訪れた際に「なんか家みたい」と感じたこと、それが決め手でした。ああそうか、結婚式はもっと自由に解釈して良いのだと。
それまでは、結婚式をやらなくても良いかなと考えていました。というのも、形式的な結婚式を挙げている自分たちのイメージがいまいちピンとこなかったのです。つまり、真の意味で「なんでやるのか」が分からなかった。
後述するコンセプトにも記載しますが、僕らはMAYAをみて、「お世話になった親族と友人に、感謝の想いを伝えるため」に開催しようと決めました。感謝を伝える場は、豪勢絢爛な装飾ではなく、できれば僕らの自宅にお招きするようなリラックスした設えにしたかったのです。まさにMAYAは僕らの理想通り。目的と想いが明確であったことが、僕らの成功の一番の秘訣かもしれません。
もちろん、楽しいだけではなかった。
結婚の日の120%を新郎新婦で企画制作しました。狂気じみたこだわりで、最終的には会場の配置図や当日の進行台本までを制作しだす新郎。もちろん、互いに(主に新郎が)譲れない部分もあり幾度も衝突しました。タスクのバランスをとりながら、それでもガタつきながら、沈みかけの船を二人で盛り立てて進む意志と覚悟がなければ絶対に成立しない。その点、僕は散々わがままを言って、勝手気ままに進めた中で、大局で舵をとってくれた妻には大感謝。そして、あれやこれやを突発的に言い出す我々の想いを形にしてくださったMAYAのスタッフには一生頭が上がらないです。
ありすぎる情報は無いに等しい。
準備を進めていく中でぶち当たったのは、世の中にウェディング情報が多すぎるということ。結局、どれを見ればいいのよ状態に。
試しに「ウェブ招待状 おすすめ」とか検索してみてください。僕はただデザインの自由度が高いサービスを求めていたのに、種類がありすぎて、まとめサイトをみても全く参考にならなかった。(結局、イライラしながら全部試した)
「当たり前」が並べられた無料のまとめ記事や、華やかで中身のない情報にヘキヘキとしている方。自分たちのような夫婦カップルがきっといるんじゃないかなと思って、noteにまとめようと思いました。
僕らが使ったツールやサービス、選択した理由、そして制作物の制作過程までを掲載しています。僕が当時、課金してまでも欲していた情報を載せているつもりです。全体的に一風変わったアプローチかもしれませんが、少しでもお力になれましたら幸いです。
※普通の結婚式のルールや常識から外れている部分が多々あります。そのような情報をお求めの方には参考にならない可能性もございます。お気をつけください。
目次をサーっと一読いただき、必要な方はぜひぜひ進んでくださいませ。有料部分はゼクシィ1冊分の価格設定にしてます。
開催概要
noteをひらいてくださり、ありがとうございます。まずは開催概要を以下に簡潔にまとめておきます。僕らの結婚の日はかなり小規模の結婚式かと思います。
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