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【あすか会議2022レポート】爆速経営~激変するマーケットで成長を実現する方策~

※本記事は、あすか会議2022の現地の書き起こしレポート記事です。できるだけ誤りのないように心がけておりますが、現地で書き起こしをしているため、認識間違い/誤りがある可能性がございます。その場合は、コメント欄でご指摘ください。すぐさま訂正をさせていただきます。

テクノロジーの急速な進化と社会変容に加え、パンデミックや地政学リスクの高まりなどによって企業を取り巻く環境は想像を超えるスピードで変化している。激変するマーケットの中で圧倒的なスピードをもって経営を舵取りする第一線の起業家たちは、いかなる視野を持って成長を実現しているのか。テクノべート時代を勝ち抜くための思想と戦略に迫る。

出雲 充氏
小澤 隆生氏
鶴岡 裕太氏
井上 陽介氏

―爆速と私というテーマについてで話をしてほしい。

(小澤 隆生氏)
我々の企業では爆速といっても知れている。当時ヤフーはPCは強かったが、スマホは弱かった。これを実現しようと思っていたのが、宮坂体制だった。爆速と言うからには、そこには目的がある。爆速には、ゴールが重要である。同じ形でペイペイをやった。現金の比率を50%に持っていくという目的があった。爆速というのは、何を?が重要であると考える。

―爆速に付いてこれない人もいるのでは?

(小澤 隆生氏)
全員が爆速にはできない。一番爆速になるべきは経営者だ。まず経営者がAである、と言わないといけない。基本は意思決定。社長が情報が多いのでは、意思決定が楽。現場でも、方向性いわないといけない。でないと、爆速で間違っていく笑

(出雲 充氏)
爆速経営というのはかっこよくて羨ましい笑 ユーグレナは7倍速である。爆速だとどれくらい爆速にしてよいか分からない笑 なので、「今日、いまある情報で決める」といったことを重要視している。何れにせよ、スピードが重要であると考えている。

(鶴岡 裕太氏)
スタートアップはお金よりも、爆速が大事。いつ死ぬか分からないような会社は爆速こそが大事である。スピードがないと生きていけない。ヤフーが爆速を掲げたときには、いい意味で緊張感が生まれた。

―MAをすることは、(場合によっては)スピードを殺すことがあると思う。爆速を考える上で、大事にしていることは?

(出雲 充氏)
大企業がスピーディーになると、スタートアップが生き残れなくなってしまう。

もともと大企業は規模の経済が働くので、生産性が高い。ただ、スピードが遅くなってしまう。なので、ヤフーの爆速経営は、スタートアップにとって死活問題になってしまう。我々のようなスタートアップはMAを繰り返していく中で、やはり意思決定が遅れてしまう。なので、7倍速を意識して経営をしている。

(鶴岡 裕太氏)
ソーシャルグッドはやはり時間がかかる。スピーディーさというのは、短期的利益が関わるシーンが多い。スピードとミッションの距離感をぶらさず、意思決定をしていくのが大事だと思う。スピードだけ意識すると、なんのために働いていたっけ?ということになる。

(小澤 隆生氏)
新しい売上の作り方は、「育てるか?買うか?つくるか?」の3つしかない。

一番スピーディーなのは、「買う」が爆速である。なので、絶対に買収がうまくなったほうがいい。買収が下手な会社は、成長が読める。マッチングのスペシャリストではなく、買収のスペシャリストは少ない。目指したほうがいい。

―今後、どういったグローバルな変化をどう捉えているか?その上で、爆速をどう考えてるか?

(出雲 充氏)
ペントラントは「変化を予測するのはできない。変化に対応できる組織をつくれるか?が重要」と言っている。

1つめは、コミュニケーションの多さが重要である。コミュニケーションが多い組織は変化に対応できる。

2つめは、トークがイコールであること。社長だろうが、新人だろうが、自分が話したいときに、話せるか?

3つめは、トークアウトサイトであること。これが最も難しい。同じバックグラウンドの人を話しても盲点に気づけない。バックグラウンドが違う人といかに話すか?が重要。

弊社では18歳以下の若者が重要なのじゃないか?という考えから、18歳以下の人を女子高生に取締役(C未来O)にした。皆さんの会社でもできる。未来を背負う高校生を会社に招きいれる。

(小澤 隆生氏)
ヤフーは未来をデザインできる会社。一番楽しいのは未来はこうなる?を考え、プロダクトにして、実際に使っている人をみると嬉しかった。ある意味で、未来を予測するのは難しくない。その中で自分が先頭に立っているか?とやりきれるか?が重要である。

実際はスピードだけではない。知力や経験も必要である。しかし、どこまで行ってもヨーイドンのスピード勝負の世界である。自分がやっているのが、なぜ勝てるか?これなら行ける?と思ったことに全力でやれるか?が重要である。

(鶴岡 裕太氏)
いまは社会問題があふれている。その中でどの社会課題に向き合うか?が大切である。スタートアップは採用力ないので、あなたのスキルがどう役立つか?ということを発信する必要がある。

よいイシューを研ぎ澄ます必要がある。あとは多様なチームをいかにつくるか?もっと遠くに行こうと思うと、多様なチームが必要。チームとして多様なメンバーをつくる必要がある。イシューとインクルージョンが大事。強いチームはお金ではつくれない。

―経営者としての志は?どう育んで来たか?

(鶴岡 裕太氏)
最近はソーシャルインパクトを重視している。社会貢献するのとビジネスをつくるというのがイマの起業家の仕事。利益を上げて、社会課題を解決して起業家になる。

(小澤 隆生氏)
いま自分が考えているのは、未来を考え、それを実現することだ。ヤフーという会社の中で、一緒にやることで、いい経験ができたということを言って欲しい。ヤフーの中で、どう仕組みを残すか?を強く意識している。イマはその作業を頑張っているところである。

(鶴岡 裕太氏)
2025年になると、日本は大きな変化が起こる。

1980年以前に生まれたひとと、ミレニアムやZ世代は全然ちがう。デジタル・ネイティブ、ソーシャルネイティブ。これから、デジタル・ネイティブ、ソーシャルリンクがメインストリームになる。それが2025年である。

なにか起こるか?有権者が消費者や求職者がデジタル・ネイティブ、ソーシャルネイティブになる。なので、2025年までに取り入れていないと、大企業でもひとたまりもない。

なので、デジタル・ネイティブ、ソーシャルネイティブの考えを即取り入れる必要がある。なので、みなさんの会社もこれらのメガトレンドをキャッチアップして欲しい。

―どうしたら、小澤さんにMAを教えてもらえるか?

(小澤 隆生氏)
グロービスだな!

―爆速を心がけるためには?

(小澤 隆生氏)
意思決定は8,9割は間違う。間違ったということが分かる、というのが重要である。私も失敗をしてきた。

―スピードが不足していると思う人が、どうスピードをつけるか?

(出雲 充氏)
人には向いていることとそうでないことがある。自分の産業が、どういう産業か?ということを考えることが重要。

ITというのは、ムーアの法則があるので、スピードが早い業界。10年で1000倍になる業界。一方で、内燃機関は最高時速が早くなったか?なっていない。ちょっとずつやるような業界は、爆速が難しい業界もある。どのフィールドの話をするのか?を考える必要がある。

最後に

(鶴岡 裕太氏)
能力よりも、今日何をするか?が重要である。ので、こんご成長できればと思う。

(出雲 充氏)
大企業とスタートアップが歩み寄る必要がある。是非スタートアップをうまく取りこんで欲しい。

(小澤 隆生氏)
最後は、根拠のない自信が大事。自分で言い聞かせることが大事。我々はすごい!我々はやれる!


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