満足と感動の圧倒的な違いとは?(前編)
とあるECサイトで、本を頼んでから14日間が過ぎて、「在庫がある様ですが弊社にはその本が届きません」という訳のわからない理由がメールで送られて来て、キャンセルを2週間後にした大西です。#クレームはしない主義
|▼中学校の先生に教わった「近江商人」|
少し昔の話で、中学校の時に、とある先生は「ゲンコツ」を武器に、「生徒」とちょっとジャレながらも「遅刻した生徒」に「ほら、ゲンコツぢゃ!」とゲンコツをくらわせて、「綺麗さっぱり、すべて許す」って人でした。僕らはその人を嫌いじゃなかったし、どちらかというとゲンコツをもらうとネタにさせてもらってた先生が担当していたのは、「社会」でした。
近江商人という話が印象的で、「近江は、江戸と大阪とかいろんな所が交わる場所だから、【情報】がいっぱいあった。そんなところで商売している商売人は、物よりも「情報」が大事って知ってたんだろうなぁ。だから独特な名前で「近江商人」って言われたんやろうな。」そんなことを教えてくれました。そんな時によく聞く言葉が「三方よし」。
|▼三方よしの本質とは?|
売って人もよし。買っている人もよし。社会もよし。それぞれの円が大きくなると3つの円が中心に向って移動し、重なる部分の面積が広くなれば良いというお話です。この真ん中に来るのが「やりがい」ってやつです。
昔は、よし!っていう感じだったんでしょうが今時は、「よし!=満足」という風に取り上げられて、顧客満足(CS)、社員満足(ES)、企業の社会的責任とかに変わって来てきました。
|▼CSとか?ESとか?|
とある会社の若手幹部さんから受けた変わった質問(?)で、「CSとES」ってどっちが大事なんですか?やっぱり「ES」ですよね。と聞かれた時に、「本読みすぎちゃう?」って言ってしまったことがあります。買い手がよし!って感じるってことや売り手がよし!って感じることもどちらかというと「幸福感」に近くって、売ってお金になってよし!ではなく、買った人が「心から喜ぶ」ことでないと「よし!」なんて言わないよ〜と教えた記憶があります。満足と感動っていう軸が同じぢゃないことをかなり熱を入れて語りました。(#おそらくかなりイタイおっさん)
|▼満足と感動の大きな違い|
満足の軸は、「見える物軸」です。例えば、安くて満足、早くて満足、近くて満足。そんな軸なので、別名「他社との比較軸」です。しかも怖いトラップがあります。「満足」の先に何があるか?「大満足」ってことは簡単にわかるけど、では「大満足」の先には、何があるか?答えは、「もっと」という「無限連鎖」です。ここで闘うと「消耗戦」が確定するので、資本力がある企業でないと相当キツイ。(僕らで言うと、大手プロダクションなど)
だけど、ここの軸で勝負をしようとする「アーティスト」が本当に多い。どう考えても勝ち続けることが条件。負けたら、忘れられるだけ。もっと言えば、年齢も重ねていくにしたがって、「負け確率」が上がる。
さぁどうするの?って感じです。だって、「今まで一番印象に残っている映画って?」って聞いて覚えてる映画って何?それが答えです。
|▼感動軸の具体例|
映画で、「君の名は」「ボヘミアンラプソディー」とか何度も見てしまう映画って満足した〜って言わない。すっごい「感動」した〜!って言う。具体的に言うとそこで流れていた音楽、風景、セリフを覚えてしまう状態です。
他にも・・先月、ご飯を食べに行ったお店って聞いても覚えてないかもしれないけど、3年前の初めてのデートで行ったお店は覚えている。去年、旅行行った場所を言えなくても、小学校や中学校で行った修学旅行の場所はすぐに言える。これが、無関心と感動っていう軸です。今回のライブはこれを狙いました。おそらく見てくれたお客様は、すっごい印象に残ったはず。それは、なぜか?というお話はまた後半で・・。
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