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キレイな企画書(提案書)は本当に必要か

※結論を先に書くと、この記事では必要/不必要の正解は出ていません。悩み葛藤しながらその思いを書いています。

広告会社の営業として日々企画書(提案書)を作っては提案し、作っては提案しもがいています。外資系のクライアントを担当していることもあり、本国(海外)の作成資料を目にする機会が多くビジュアルを多用したキレイな企画書に触れていて、最近はもっと自分もキレイな企画書(提案書)を作らなきゃと心がけています。

ただそんな中、最近ずっと自分の頭の中で葛藤が起きています。

本当にキレイな企画書は必要か。

きっかけはこの記事です。

読んだ直後に凄い納得させられました。そうだよな。本当に必要なことは文字でも伝わるんだよな。と

上の記事の中にもこう書かれています。

サービスの骨格を固めるためにベゾスは外部のコンサル会社に提案を依頼した。彼らは当然気合いを入れたパワポの資料を作成してプレゼンテーションを行ったのだが、手の込んだ紙芝居のようなビジュアルに惑わされるばかりで具体性がなく、何を提案したいのかよくわからないとベゾスが激怒したというものだ。実際、パワポのプレゼン資料は要点だけを箇条書きにして詳細は口頭だけで説明したり、見栄えのいい、そして都合のいいグラフなどを多用して提案のメリットや効果を強調することが多い。また、アニメーションなどを使い、みてくれに時間をかけることがある。

あっ自分のことだ。。

最もクライアントさんが見ているかもなので弁明しておくと自分は何を提案したいのか良く分からない物を出したことはありません。ただ企画書の中に上記で書かれているような手法は取り入れていました。

自分の会社では中計のフィロソフィーが“communication science”です。そうコミュニケーションを主として売っているので伝わりにくいコミュニケーションなんてもってのほかです。

Amazonのいうシンプルで惑わされないtextでの伝え方が一番だと思っています。でもここ2年、キレイな企画書づくりを心掛けていることで、有難いことに競合コンペでは負けたことがほとんどないです。(打率でいうと7~8割な感覚。2018年は自分で集計しており8割3分でした)

そう、何だかんだ企画が採用されやすくなっている んです。正直まだ学び途中なのでサクサクキレイな企画書が作れるわけではなく、めちゃくちゃ時間かかります。

キレイな企画書を作る自分なりの
<メリット>

・採用率が高くなる
・作っている/関わっている側のテンションが上がる
・ビジュアルで内容を覚えていることが多く、書類を探すとき直ぐ見つけられる
・シンプルに見せようとすることで、いらない情報が排除されて見やすい
・表紙だけで他の部署への目にも止まりやすい(CL側への拡散効果)
<デメリット>
・時間がめちゃくちゃかかる
・データのサイズがめちゃくちゃ重くなる(いつも20,000KB超えることがざらに…)

書いてて気づく。あんまデメリットないじゃん。
元々このnoteを始めたのは自分の頭の中を整理するために始めたこともあり一つ自分の中でデメリットの方が少なかったのは発見でした。

でも実際クライアントさん側としてはどっちなんでしょうか。
そりゃキレイに越したことはないかと思いますし、本当であればそこに費やす時間をもっと議論に費やしたほうが生産性高いと思います。

ただ広告会社に限らず、今や様々なところから提案が飛んでくる世の中。
少しでも目に止めてもらうために、記憶に止めてもらうためにキレイな企画書にしてしまう自分がいる。。でもこれはコトバだけで伝えきれていない自分の力不足なのかもしれません。

また数年後にこの記事を更新して結論をかける日が来ればよいな。


TOPはサイ用(採用)される企画書的なダジャレでサイにしてみました。
ついでにキレイな企画書作りで参考になった本も。


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