日本のラッパーはオーケストラと共演しまくるといいと思う。
ラップをしているsentimental okadaと申します。
突然ですが、下記の引用を読んでいただきたいです。
Boyz Ⅱ Menが日本でオーケストラをバックにしたコンサートを行う前にこう語っています。
「自分たちはR&B歌手なんだ。アメリカの音楽界はカテゴライズされた世界だから、R&B歌手がオーケストラとコラボすることは非常にやりにくい。でも、日本ではそんなこと気にする人いないでしょ?オーケストラとのコラボは日本だからこそできること」
Boyz Ⅱ Menがこう言ったのは人種の壁がアメリカにはあるという事実を示しています。
大袈裟かもしれませんが、アメリカは人種によって音楽のジャンルが分けられているともいます。
例えば、カントリー・ミュージックの歌手は白人ばかりだし、カントリー歌手のコンサートに行ってもお客さんは白人だらけ。
ロックバンドも基本的に白人だらけです。
もちろん、黒人のロックバンドもいますがあまりにも少ないのが現状です。
では黒人の歌手は何のジャンルに多いのかというと、R&B、ソウルやヒップホップに多いです。
多いというよりも、黒人はR&Bやヒップホップというジャンルを自然と目指し始める感じです。
Boyz Ⅱ Menは黒人のR&B歌手です。
彼らがクラシックというジャンルであるオーケストラとコラボすることはアメリカではやりにくいといった理由がわかりましたか?
クラシックは白人の世界なのです。
その中に黒人R&B歌手のBoyz Ⅱ Menが加わることは、アメリカでは考えにくい事なのです。
引用:洋楽情報サイト〜Music Box〜より
引用はラッパーではなくR&Bの話ですが、ラッパーも事情が似たところはあると思うので、ラッパーに置き換えて話を進めます。
日本の場合は上記のような問題は少ないので、日本のラッパーで、可能な方は、どんどんオーケストラとやるといいんじゃないか、と個人的には思います。
もちろん、もうやってる人はたくさんいるのですが、もっともっと、「オーケストラ×ラップ」が当たり前に、ひとつのジャンルになるくらいに、作品数が増えていくといいと思う。
そうすると日本は「オーケストラ×ラップ」のノウハウの蓄積が溜まり、それに関して先進国になり、注目されるのでは?と考えています。
オーケストラとまでいかなくても、弦楽器や管楽器とラップのコラボなど、アコースティックなヒップホップはこれから世界的に増えていくでしょう。xxxtentationさんが流れを変えたと思います。
個人的にはdodoさんがオーケストラと共演するのを見てみたい。
KOHHさんもオーケストラと共演されていました。あれもまだ「珍しい試み」感がある気がするので、もっとポピュラーになるといいと思う。
今は未だかつてないほどラップと歌の境目が薄くなっていて、ラップとオーケストラとの相性はどんどん良くなっていきます。
そんなことを考えたので共有してみました。