The First Principle (Vol.3)
前回の記事は読んでみましたでしょうか。
前回は、仕事術の中でも最も根本にあたる部分について深堀をしてみました。
Vol.1の記事では、思考の癖に気づくことで自分の悪い部分を事前に防ぐことができるというお話をしました。Vol.1まだの方は以下から是非読んでみてください。
前回のVol.2では、思考する美学と題して、本質理解のための方法について、2つのポイントに絞ってお話をしました。
1.思考停止ワードに出会った時の対処の仕方で本質理解が変わる
2.共通事項の見つけ方で本質理解が変わる
今回は最終回として、以下の3つ目と4つ目の点について私の考えを書いていきたいと思います。
① (自分の思考の癖を知っているか)Vol.1の内容
② (本質を捉えようと努力をしているか)Vol.2の内容
③ 職場にいるときだけが仕事?
④ 会社や組織のせいにしている自分になっていないか
この記事は、以下のようなシチュエーションにいる方に向けて記載しています。
✔ 仕事がうまく行かなくて悩んでる
✔ 今の仕事を辞めようと思っている
✔ 企画の仕事を任せられてもうまくできない
✔ なんとなく突き抜けることが出来ない
職場にいるときだけが仕事になっていませんか?
職場にいるときだけが仕事になっている人は要注意だと私は思っています。
何故なら、プライベートの中にこそ仕事に役立つヒントや気づきはたくさんあると思っているからです。
私の場合、職場にいるときの時間以外もほとんどの時間でマーケティングのことを考えています。コンビニやスーパーに行くと、個人として興味のない商品でもどのような商品が出回っているのかをチェックします。
リサーチという分野でマーケティングに携わる立場として、街の様子や人の様子にも目を配り、得られた観察事象から何故あのような行動をとるのかを考えるようにしています。
仕事でいただいた難しい課題などは、通勤時と帰宅時に歩きながら考えて、思い立ったアイディアは家に帰ったり会社に到着次第、ノートに書きます。
常にマーケティングという文脈で世の中と接することを意識しているのです。これができない人はマーケティングを語る資格はないと思っています。
マーケターという職業を選んだ以上は、必ず行うべき当たり前の行動だと私は思います。
では、マーケティングに携わっていない私は?と思った方に対しても、職場以外での仕事意識が重要だという事例をお話しします。
皆さんには趣味はありますか?
私の場合、キャンプや登山、旅行などが好きで日本に住んでいたころはこのようなアクティビティを行っていました。
これらの活動はすごく楽しいのですが、事前準備を怠ると最悪の場合、死に至るケースもあります。特に登山では事前準備を十分に行うか否かで、有事の際に生き残れるかどうかが決まってしまうと言っていいほどです。
私は、登山をしながら、事前準備の大切さと、知識を付けておくことの大切さを学びました。また、あきらめずに一歩ずつ前に少しだけでも足を運べば、数千メートルもある先にある山頂にたどり着けることを学びました。
登山をすると必ず、仕事に直結して考えるようになります。
今の仕事はしんどいけど、あきらめずに一歩ずつ前に足を出すことだけはしよう。クライアントとのミーティングの前に事前準備を怠ったら、死ぬかもしれないくらいの意識でやろう。のようにです。
登山を通じて、仕事をする際に必要なマインドを手に入れることができたのです。それも、とても強くそう思えることができています。
仕事と作業
職場にいるときに仕事になっている人なら、まだ状況はいいなと思うのですが、中には作業だけをして帰宅していく人がいるようにも思えます。
私は仕事と作業という言葉を明確に分けて、一日を過ごすようにしています。
仕事=創造すること。価値を生む活動(人を助けたり、会社に利益をもたらしたり)
作業=仕事の反対にあるもの。
私たちは何らかの価値を生むために、働いていると思います。
しかし、作業だけはあなたがやっても、他の人がやっても価値の総量は大きく変動しないのではないのでしょうか。
つまり、私の場合できる限り作業時間を減らすようにスケジューリングを行い、仕事時間を増やすようにしています。
もちろん一人でお仕事をやられている方は、作業も嫌というほどやらないといけないこともあると思います。
その場合、作業する時間、仕事をする時間というのを曖昧にすべきではないと思っています。
私の場合、
仕事は午前中に行います。
作業は全て午後です。
理由は明確で、朝の方がクリエイティブな仕事をするのに私の場合は向いていると感じるからです。午後は作業をした方が効率が良いと経験上感じるからそうしているだけです。
皆さんも是非この違いを意識して仕事・作業をしてみてください。
今の自分の状況を職場のせいにしていませんか?
辛い時、思うようにいかないとき、上司や職場のせいにしてしまったことはありませんか?
私は現在の会社に入ってから、自責と他責という意識を強く持つように教えられてきました。
全ては自責にすること。たとえそのミスやトラブルが他人が起こしたものでも、自分に本当に何かできることはなかったのかと考えること。
他人のせいにしても、自分の成長はありません。
自分の責任として捉えることで、自分を成長させる余地が生まれます。
これは、現場の仕事ではもちろんのことですが、大きくとらえて自分の働き方にも当てはめることのできる大切な考え方だと思います。
会社を辞めていく人たちの声に以下のような声があると思います。
・給料が低いから
・やりたいことができないから
いやいや、ちょっと待て!と言いたいですね。
もし、この二つが本当の要因ならそれはいい退職(転職)ではないです。
そういった方たちへ、私からの質問です。
1.給料が低いのは自分の能力の低さだと疑ったことはありますか?
2.給料を上げるためになにができるのか本気で考え、取り組みましたか?
3.やりたいことが本当に今の会社では出来ませんか?
4.会社の中で自分のやりたいことを提案したことはありますか?
5.やりたいことが、会社の事業領域と違うという理由だけで諦めていませんか?
全ての答えに、強い意志を持って回答できたのであれば、次の場所に行って頑張れる人だと思います!応援します!
でも、ちょっとでも怪しいなと思った方は、自分で状況を変えるための動きを何もしていません。そんな状況で転職しても大変だと思います。
つまり、会社や組織などの環境のせいにしないで欲しいのです。
自分で変えるという意識を持って欲しい。
そのためには、誰よりも学習し、誰よりも考え、誰よりも行動をすべきです。
誰よりも長く働く必要はありません。
効率よく、仕事をするという時間をいかに創造できるかが重要です。
自分にできることがまだまだ、皆さんにはあるはずです。
何か困ることがあればいつでも、聞いてくださいね。
まとめ:
Vol1.~3まで、仕事を行う上で必要となるマインドや考え方の基礎となるお話をしてきました。一朝一夕で身につくものではもちろんないので、継続することが重要です。
本当に継続は力なりです。
思考力は鍛えられます。だから、今からでも諦めずにやってみてください!
最後にお勧めの本をいくつか紹介しておきますね。
ロジカル思考力や、抽象化のトレーニングに最適な推薦図書です。
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