製造業における【直接人員】と【間接人員】の分け方とは?
考え方1.(最もシンプル)
「労務費」に含まれる人は、直接人員
販管費の「給与手当」に含まれる人は、間接人員
考え方 2.(意味つけ)
製品に付加価値をつける作業をやっている人
それ以外は間接者。なので、管理者は間接者
考え方 3.(客観的な根拠より)
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
➀ 生産労働者
・生産労働者とは、主として物の生産が行われている現場、建設作業の現場(補助部門を含む。)等における作業に従事する労働者をいい、産業ごとに具体的に例示すれば、次のとおりである。
(中略)
・製造業:製造、加工、組立、検査、検量、運搬、包装、保全、修理等の作業に従事する労働者
② 管理・事務・技術労働者
・管理・事務・技術労働者とは、生産労働者以外の労働者をいう。
(中略)
・生産部門で労働するものであっても、事務員、技術員及び主として監督的業務に従事する職長、組長等は管理・事務・技術労働者に含めている。
考え方4.(そもそも…)
直間比率とは、要は直接収益に貢献している人材とバックオフィスやサポート業務のように間接的に収益に貢献している人材の比率
現在の高度に発達したビジネスモデル下では、直接部門と間接部門のような区分け自体に大きな意味がなくなってきている
間接比率が高いことが、問題であるとストレートに導かれるものではなく、収益に貢献していない人材が多く存在しそうであることが問題です。そのために直間比率で判断するのは、あまり論理的ではない
理論的な検証ができない”直間比率”の他社比較に頼ろうとしてしまう
実際には他社比較よりも自社の直間比率の推移のほうが分かりやすい
さらに直接と間接の境界線がわかりづらくなってきているため、各部門や機能の人員数比率や人件費比率を管理した方が現実的