資金繰り改善の順番は?
【資金繰り改善のキホン④】
資金繰り改善の順番は?
前回は、
お金が足りなくなってしまう理由として、
・回収と支払いの期間がずれている
・本業が赤字
・棚卸資産、固定資産等への支出が大きい
・借入金の返済が大きい
以上の4つをお伝えしました。
では、
そうなったときに、
どのように資金繰りを改善していけばいいのでしょうか?
その順番について
お伝えいたします。
その前に、
◆手元資金がいくらあったら、資金繰りに困らないのでしょうか?
最低でも
平均月商の3ヶ月~6カ月程度
が必要だと考えております。
何か万が一のことが起こった時でも(売上が0になっても)
人件費やその他の固定費、返済を支払うことができます。
すると
社長は安心して、
会社を成長・発展させるためにどうすればいいのか?
ということを考えることができます。
心に余裕ができるのです。
◆重要度の順番
まずは、
1.経常収支の改善
「入金を早く・多くする、支払いを遅く・少なくする」
ことを考えてください。
例えば、
・着手金や中間金をもらえないか
・何ヶ月分かまとめてもらえないか、交渉する
・支払いを分割にできないか
・延期することはできないか、交渉する
ことが大きく資金繰りを改善させます。
次に、
2.投資収支の改善
・保有(遊休)資産の売却する
・いらないものは買わないようにする
最後に、
3.財務収支の改善
・新規の資金調達をする
◆即効性の順番
最も即効性があるのが、
・財務収支の改善=新規の資金調達をする
ことです。
しかし、
あとあと返済が多くなってしまいますので、
注意が必要です。
次に
・投資収支の改善
売却する資産があれば改善できる
最後に、
・経常収支の改善
販売先や仕入先への交渉が必要
どうしても、
資金繰り改善となると
資金調達をすぐに考えがちですが、
それは一過性のものに過ぎず、
後々リスクが発生します。
まずは、
「入金を早く・多くする、支払を遅く・少なくする」
ことを考えてください。
その効果はその後も続くのです。
そのパラダイムを変えることが重要です。
次回は、
資金繰り改善の前にやることがある!
ということについてお伝えいたします。
そして、
次回は資金繰り改善に大きく役立つ
【無料プレゼント】を用意しておりますので、
楽しみにしてください!