犬を散歩させる時のマナー水に関して
犬を散歩させる時のマナー水。犬を飼っている人はわかると思いますが、犬が外出時に粗相をしてしまった場合にかける水のことです。単純にペットボトルに水を入れただけの場合や、消臭効果のあるものを混ぜている場合などもあるようです。
マナー水なるものがどのような経緯で誕生して、言葉と共に普及したのか知りませんが、適切に使用できてない場合、ほぼ効果ないです。効果がないどころか逆に迷惑をかけています。迷惑をかけられている側からの意見になりますが、マナー水をお勧めしない理由などを書きます。
まず第一に消臭の目的でかけている場合があると思いますが、犬のマーキングや尿に少しの水をかけた位ではニオイは消えないです。人間の鼻でもバケツ一杯分くらいの水をかけないと消えない場合もありますし、犬の鼻ならばこれでは不十分。バケツ三杯の水をかけたところでも犬は反応している場合もあります。要するにペットボトルに入れた水をチョロチョロとかけたくらいでは意味がないです。それどころか、ニオイのもととなる発生源の範囲を広げ、ちゃんと消臭をしようとした場合に、必要以上に消臭剤を使わなければならなくなります。また、ニオイを消しているつもりかもしれませんが、マナー水をかけた場所が、多くの犬がマーキングするような場所だった場合は、乾いたマーキングの後に水をかけてニオイを復活させた上に、新しいマーキングとブレンドしているような状態になり、悪臭を作る場合があります。マナーのつもりでやっているつもりが、真逆のことをしていることになります。
また、マナー水をかける場所のことになりますが、電柱や道路標識などの根本にマーキングしてしまった場合。ニュースになって知っている人も多いのではないかと思っていますが、腐食して信号機が倒壊したなんて聞いたことがないですか?我が家の近所の街頭なんかも、犬のマーキングポイントとして人気スポットになっているところは腐食が進んでいるように見えるので、寿命を縮めていることは確実ですね。ニュースを知っているからこそマナー水をかけてしまうのかもしれませんが、 腐食を加速させている場合もあると思います。特にクエン酸のようなものをマナー水に入れている場合、さらに腐食を加速するかも。また、金属の腐食だけでなく、雑草の種類によっては尿が肥料となり、そこに水をかければ、草を育てたことになり、道路標識の根本を侵食してしまう結果になるかもしれませんね。マナー水云々以前にマーキングさせない方が良い場所なわけですけど。
私の住んでいる地域では、公共の場所や私有地などを犬の糞尿で汚さないことと条例に書かれてあるので、実質外で排泄行為やマーキングはできないと思われます。自宅での排泄の習慣や躾ができてない場合、外出時はマナーウェアを使うとか、尿を吸収するペットシートのようなものを排泄しそうなときに、差し出して犬にさせるなどの工夫が必要なのではないかと思います。
以上、マナー水に関してはこれくらいにしておきます。もしかすると後日加筆するかもしれませんが、このほかにも書きたいことがあって、一日に何十回(回数的に三桁までは行ってないくらい)のマーキング被害に遭っていた状態から、日に数回まで減らした話など、マナーの悪い飼い主との戦いの日々を後日書きたい。