土鍋と育む暮らし
土鍋で炊いたご飯はおいしい!!家族が笑顔になる!!
土鍋にも様々な種類がありますが、昔ながらの製法で作られた
土鍋《耐熱の器》には、目止めをはじめ、長く愛用するため楽しむためにのお手入れが必要です。
「目止め(めどめ)」とは、土鍋には目に見えない小さな穴がたくさん空いていて、使っているとそこから水が染み出してしまい、割れる原因にもなります。
また、その穴に煮汁が染み込んだりして、においがついてしまうこともあるんです。それを防ぐためにするのが目止めになります。
ちょっとめんどくさいかもしれませんが、せっかく出会ったうつわと共に長く歩むためにちょっとした手間も楽しんでいただけたら嬉しいです。
うつわも同様。陶器は目止めが必要になります。
以下参考に!!
ひとことで土鍋といっても種類がたくさんあるので、出会った土鍋がどんな特徴があるかぜひ聞いてみてくださいね!!
では早速目止めを始めましょう!!
①ヒビや目立つ傷がないかどうかチェック
土鍋を開封したらヒビや目立つ傷がないかチェックします。うつわも同様です!!安心して使い始めるためにチェックしてみましょう!!
②水洗いして、しっかり乾かす
水洗いしてしっかり乾燥させます。優しく洗いましょう。しっかり乾かすのも大切なポイント。底などに水分が残っていると、火にかけた時にヒビが入る可能性があります。底面を触って、水分がしっかり乾いているのを確かめましょう。
③デンプン質の食材を入れ加熱する
8分目まで水を入れ、そこにでんぷん質の食材を入れます。
食材に含まれるでんぷん質が、目をふさぐ「つなぎ」の役目になります。
おすすめは、ご飯粒を使った目止め。ご飯粒に含まれたたっぷりのでんぷん質がつなぎとなり、しっかりと土鍋の目を繋ぎ止めることが出来ます。
ご飯の量は水の1/5量を目安に鍋に加えます。
※生米ではなく焚いたお米です!
準備が整ったら、蓋をせず弱火にかけてゆっくり加熱します。
水がなくなったら足してください。
1時間たったら火を止めて放置。鍋が自然に冷めるのを待ちましょう。
⑤水洗いして、しっかり乾かす
鍋が完全に冷えたら、中身を捨てて水洗いします。最初の水洗い同様、
水分がなくなるまでしっかりと時間をかけて乾かすようにしましょう。
※ふきんなどを引いて反対に高さを出して乾かすといいですよ!!
土の種類や製法によっても焼き物の特質は異なるため、付属の解説書があればその方法に従ってくださいね。
【 窯元のひとり言 】
うつわはそれぞれの家庭で共に生きていく道具の一つ
基本の目止めのやり方ちょっと考えを変えて。。。
◎おかゆを炊いて目止めする方法
目止めと同時におかゆも食べれちゃう!!
同時にすれば一石二鳥で土鍋生活スタートです!!
やり方は一緒一時間焚きあがった後ゆっくり冷やして土鍋が十分覚めたら
おかゆを取り出し、土鍋を水洗いしたら目止めは完了です。
できたおかゆも楽しんでください!!
写真は七草ですが目止めは真っ白なごはんでお願いします!!
■土鍋を長持ちさせるためのPOINT!!
【器の顔と変化を知る】
「目止めは使い始めに一度だけ行うもの」と思われがちなのですが、
定期的に目止めを行うと、土鍋を強く保つことが出来ます。
また土鍋を火にかけると、土の部分と釉薬の収縮率の違いにより、
表面に貫入(かんにゅう)が生じます。
ヒビ模様のような貫入。使っていくうちに模様のようになってきて
しまいますがそれもまた自然な土鍋の姿たくさん使ってもらった証拠!!
うつわと共に過ごした証です!!
【温度変化は要注意】
土は呼吸をします。熱する、冷やすの繰り返しの中で、土鍋は膨張と収縮を繰り返すのです。そのため、急に熱したり、逆に冷したりすると、急激な
温度変化に土鍋の呼吸が追いつかなくなり、ひび割れや破損がおきてしまいます。急熱・急冷によるひびは、破損の原因となります。
火にかける時は、土鍋の底が濡れていないか確認
まずは優しい弱火にかけて土鍋を少しずつ温める。
使い終わった後も、粗熱が取れてから水洗いお願いします。
【ゴシゴシ洗いに注意!!】
土鍋は、とってもデリケート。
クレンザーのような研磨剤は、土鍋表面に傷を付け、水が染み込む原因を
作ってしまいます。お料理が終わり、土鍋が完全に冷えたら柔らかい
スポンジで水洗いしましょう。
【使う前も、使った後も、しっかり乾かす】
「よく乾かす」ことが土鍋にとってはポイント。本来、土は吸水性の高い
素材ですので、使用後の水洗いである程度吸水・吸湿しています。乾燥が
不十分な状態だとカビや匂いのの原因となってしまいます。
【 窯元のひとり言 2 】
IHあから我が家は土鍋使えない・・・・なんてあきらめていませんか?
カセットコンロで全然OK!!
campなど野外でも使える耐熱のうつわ!!
ぜひ器と一緒に育みながら楽しんでくださいね!!
わからないことがあればお問い合わせください!!
ごはん以外にも土鍋でスープや豆を煮たりといろいろと楽しめますよ!!
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