このまま現在の開発職に就いていても、自分の将来像には近づけないと思う理由3つ。
自分の将来像は、個としての力をもった技術者になること。
1つ目は、成長のスピードを上げることが難しいため。
大企業の開発職では、凡そ成長の傾きが一定で、年齢を重ねることでそれなりのポジションを与えられる。
それまでは大体、大企業の開発プロセス(ほとんどが承認のための資料作成)の中に組み込まれて、均質的な指導を受ける。
だから、周囲の同世代の人たちは、個としての力をつけようと、本業以外にも精を出している。
僕も最初は本業以外に精を出そうと色々手を出したが、どうも気が晴れず、そこで気が付いたことは、本業を極められていないことに目を背けているのだなと。
であれば、やはり本業は「好きなこと」にしないと極めることはできないと思った。
2つ目は、市場が成長している産業だが、技術が成熟している産業であるから。
市場が成長していることは、どんどん製品を開発しないといけないので、仕事は沢山ある。
が、技術が成熟していると、行う仕事内容は実質的には変わらず(高機能な部品を搭載しただけで評価方法は同じ)、開発者自身の成長は少ない。
さらに技術が成熟しているということは、その技術を扱える開発者の数が多く、個としての力を高めにくい。加えて、今後、AIにとって代わられる可能性が高い技術だと考えられる。
3つ目に、キャリアが思った通りに築きづらいところ。