田村佳士 | Keishi Tamura

AI業界に関わって6年ほど、今はAIプロダクトのPMをやっています。noteには、ビジ…

田村佳士 | Keishi Tamura

AI業界に関わって6年ほど、今はAIプロダクトのPMをやっています。noteには、ビジネス本を中心に要約と得られた学びを投稿。文章作成でChatGPTより意味のあることが言えるか奮闘中。

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【本要約】失敗の本質

いま、本書を読むべき理由本書は、大東亜戦争(≒太平洋戦争)を題材に、戦争の敗退を決定づけた主要な戦いにフォーカスを当て、その際、どのような戦略的失敗があったのか、戦略立案、実行する組織にどのような欠陥があったのかを帰納的なアプローチで分析することで解き明かします。 本書では、失敗の本質について、幾つか要因を挙げているのですが、これが戦争という特殊な状態だけの話ではなく、現代にも適用できるのが本書のポイントです。 刊行は1984年ですが、残念ながら指摘されている部分を教訓

    • 【本要約】サードドア 精神的資産のふやし方

      彼らはどうやってキャリアを踏み出したのか?物語は、普通の学生だった著者が現状への不安や不満を打破するためのヒントを探そうとビルゲイツの自伝を読むことから始まります。 ビルゲイツは世界で一番有名で成功した億万長者です。その成功はとても大きく、著者にとってはエベレストのふもとで山頂を見上げるようなものです。しかし、著者はふと考えます。 そして、他の成功者と呼ばれる人々の自伝を次々に読んでいきます。しかし、成功者の華々しいエピソードは書かれているのですが、意外にもキャリアの第

      • 【本要約】キーエンス~驚異的な業績を生み続ける経営哲学

        キーエンスは何をやっている会社なのか「30代で家が立ち、40代で墓が立つ」とも言われ、その年収は年々上昇し今では平均年収が2000万円を超えるという高給企業として知られていますが、キーエンスとはどういう会社なのでしょうか。 その知名度と裏腹に何をやっている会社なのかは、実のところあまり知られていません。法人を相手にするいわゆるBtoB企業のため、キーエンスの製品を利用したことがない人が大半のためです。改めて調べてみると、キーエンスは主に製造業界を相手にセンサーや制御機器な

        • 【本要約】ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」

          ▼ディープテックとは日本は戦後、技術を磨くことで栄華を誇りましたが、技術に固執したことでグローバルから取り残され、米国や中国企業に突き放される格好となりました。目の前に課題がはっきりあると、日本の技術は力を発揮しますが、正しい課題設定ができず、苦しい期間が続いています。 しかし、現在「SDGs」に代表されるような新たな潮流が生まれており、グローバルで中長期で解決していくべき課題が可視化され、共通認識化されてきています。 そのような世界の潮流の中で「Social Vali

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        【本要約】失敗の本質

          【2020年/AIニュース】LINEのAI領域でのこれまでとこれから -4つの近未来トレンド

          ▼発表のサマリー発表は前後半にパートが分かれており、前半は砂金氏が、後半は栄藤氏が発表しています。以下、簡単なサマリーを先に提示します。 LINEは国内でも有数のAI企業で、技術研究に投資を行っている会社です。 この発表で、今後のAI分野がどのように発展していき、我々の生活にどのように実装されていくかのイメージがわかると思います。 本記事では、発表の中でも特に後半部分に当たる栄藤氏の発表から4つのメガトレンドについて、簡単に解説したいと思います。 ▼Digital M

          【2020年/AIニュース】LINEのAI領域でのこれまでとこれから -4つの近未来トレンド

          【本要約】外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」

          知的生産に必要なのは「思考の技術」ではなく「行動の技術」だ本記事の想定読者は、ホワイトカラーの仕事につくビジネスマンです。ビジネスマンは、何らかの知的生産物を生み出すことで経済的対価を得ています。 ここでいう「知的生産物」とは、情報を何かしらの知的な処理を行うことで、得られたアウトプットのことです。例えば、クライアントへの提案資料、上司への報告資料、新しい事業企画などが知的生産物にあたります。良い知的生産ができる人はそれだけ市場価値も高くなることは容易に想像できると思いま

          【本要約】外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」

          【本要約】なんだ、けっきょく最後は言葉じゃないか。

          本記事は『なんだ、けっきょく最後は言葉じゃないか。』(宣伝会議)の要約・解説の記事です。本書では電通で中堅以上のコピーライターに研修を行う著者が「人を動かす」ための言葉の技術について解説しています。コピーライティングの方法論がベースですが、「言葉を伝える、人を動かすためにどうすればいいか」について書かれた本なので、クライアントの心を動かしたい営業や部下に伝えたい管理職の方にもおすすめの一冊です。 「コミュニケーション能力が高い」とは何かほんの十数年前に比べても世の中の仕組み

          【本要約】なんだ、けっきょく最後は言葉じゃないか。

          【本要約】人を動かす

          本記事は『人を動かす』(デール カーネギー著/創元社)の要約・解説の記事です。本書では、ビジネスで求められる「人を動かす」ということについて30原則にまとめ紹介しています。ビジネス書の古典として知られる本書は、時間の風化に耐えた普遍的な原則を学ぶことができます。部下を持つマネジメント層はもちろん、ビジネスマンのみならず、豊かな人生を送りたい全ての方におすすめの本になります。 ▼はじめに本書は1936年に出版されましたが、これまで世界で1500万部以上、日本でも累計500万部

          【本要約】人を動かす

          【本要約】採用基準

          アウトライン本書の結論です。 前回の記事では「スキル」と「センス」という問題について考察しました 一般的にイメージされている「優秀な人材=スキルの高い人材」ではないことが理解できましたが、より「仕事ができるとは何か」「優秀とは何か」ということに踏み込みたいと思い、本書を手に取りました。 「センス」という言葉では表現されていませんが、この本でもまた定量化できる「スキル」以外の部分に優秀さの本質みたいなものがあると書かれてます。 本書を読めば、その本質とは何か、今我々が身

          【本要約】採用基準

          【本要約】「仕事ができる」とはどういうことか?

          アウトライン本書の結論です。 世の中には、ビジネス「スキル」に関する本はたくさんありますが、「センス」に向き合った本はあまりありません。センスの重要性はみんな薄々感じながらも、「それを言ってしまったらおしまい」感があるからです。 しかし、AIやテクノロジーの発達によりスキルの陳腐化が加速する中、いよいよこの「センス」というものに真剣に向き合う時代が迫ってきています。 本書は「センス」とは何かということを明言することはありません。センスとはその性質上、定義することができ

          【本要約】「仕事ができる」とはどういうことか?

          【本要約】AIの雑談力

          本記事は、2021年2月に刊行されました『AIの雑談力』(東中竜一郎著/角川新書)の要約・解説の記事です。著者は日本における対話AI研究の第一人者である東中竜一郎氏。マツコデラックスをAIロボットで実現するマツコロイドやAIを東京大学に合格させるプロジェクトである「東ロボくん」にも関わっていた方です。 本書は人間と雑談を行うAIについて書かれた本です。  「なぜ、世界中の企業で雑談をするAIが研究されているのか」  「雑談するAIはどのように作られるのか」  「雑談するAIが

          【本要約】AIの雑談力

          【本要約】フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略

          本記事は、2020年4月に刊行されました『フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略』(石川善樹著/NewsPicksパブリッシング)の要約・解説の記事です。 著者は予防医学研究者として、newspicksをはじめとしたメディアでもお馴染みの石川善樹氏です。東京大学卒業後、ハーバード大学院へ進学。その後、自治医科大学にて医学博士を取得後、予防医学の研究者として従事。「健康寿命」の概念を提唱し、よりよく生きるとは何かを主軸に多方面で活躍されています。

          【本要約】フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略

          【本要約】AIとBIはいかに人間を変えるのか

          本記事は、2018年2月に刊行されました『AIとBIはいかに人間を変えるのか』(波頭亮著/株式会社幻冬舎)の要約・解説の記事です。戦略系コンサル兼ソシオエコノミストとして活動している著者が、AI(人工知能)によって変わっていく世界において、BI(ベーシックインカム)の必要性、実現すればどのような変化が我々の生活に起きるのかについて深く考察されています。 ▼アウトライン【本書の結論】 ・将来AIにより産業革命以上の生産性向上が見込まれ、人間は労働から解放される ・先進国におい

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          【本要約】ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう

          本記事は、2019年3月に刊行されました『ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう』(スティーヴン・ホーキング著/NHK出版)の要約・解説の記事です。本書は天才物理学者である著者が、ビッグ・クエスチョン〈人類の難問〉にどのように向き合い、問いをたて、解決に挑んだのか、天才の思考の一端を垣間見ることができます。徹頭徹尾、自然法則による真理を追求する姿勢はあらゆる知的労働者にとって示唆を与えてくれるはずです。 ▼アウトライン本書の結論です。 ・この世は強力な自然法則(物理

          【本要約】ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう

          【本要約】ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

          ▼アウトライン前回取り上げました「ザ・ゴール -企業の究極の目的とは何か」の続編です。 前作では、TOC(制約理論)と呼ばれる生産管理における思考法について解説しました。今回紹介されている「思考プロセス」は、TOCをより汎用的な問題解決に使える手段として発展させたものです。 先に結論です。 ・解決策が見つからない問題には、「対立構造」が潜んでいることが多い ・問題を図解することで、問題の因果や対立構造が可視化される ・図解することで「vs相手」ではなく、「vs問題」という

          【本要約】ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

          【本要約】ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か

          アウトライン日本で17年間発禁となった理由著者はイスラエルの物理学者であり、世界的な経営コンサルタントとしても活躍された異色の経歴の持ち主です。本書をはじめ、生産管理やサプライチェーン・マネジメントに大きな影響を与えました。 原著がアメリカで発表されたのは1984年。世界で250万部以上売れたベストセラーにも関わらず、日本での出版は2001年です。実は著者の意向で17年もの間、翻訳出版されることを禁じられておりました。 翻訳を禁じた理由について、著者は以下のように答えて

          【本要約】ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か