見出し画像

森おじの大槌移住ライフ【2024年8月活動報告】

みなさんこんにちは。
最近少し夏バテ気味の森おじです。

近頃ニュースでは、集中豪雨やら記録的猛暑など、今までに経験したことがないような天候に関する報道を目にすることが多くなった。
このままいくと、地球環境の変化に人間がついていけなくなる日が遠からず来るのではないかと、本気で心配になってくるほどだ。
これから一次産業(主に林業)を生業にしていこうとしている立場として、またこの地球という惑星に生きる一(いち)生物として、本当に現状のままの生活を送っていて良いのだろうかと時々不安になる。
地球環境は私たち人間だけでなく、この地球に生きとし生ける全てのものにとってかけがえのない財産であるという事実は、気をすり減らして考えなければならないほど難しい内容ではないはずなのに、そのことについて真剣に向き合い身近なことから実行に移している人は、自分も含めて果たしてどれだけいるのだろうか?
自分が生きている間は大丈夫とか、自分一人が努力したところで変わらないとか、もうそんな悠長なことを言っている場合ではないのかもしれない。
環境のために今自分に出来ることは何か。
一人一人が自分ごととして真剣に考え、向き合い、小さなことから実行に移していく。
今この時この瞬間が、豊かな地球という惑星を守る最後のタイミングなのではないだろうか。

冒頭から長くなってしまったが、今月の報告をどうぞ。

1.草刈り作業@大槌町内

近頃、巷では令和の米騒動と言われるほど米不足の状況が続いている。
原因は相次ぐ大型台風や地震などの災害が立て続けに起こったため、民衆の不安が煽られる形となり、過度な備蓄をしようとした結果だという意見もあるようだが、私的には今回の事象はそれほど深刻に捉える必要はないのではないかと考えている。
こういった現象は、私たちは今まで何度も経験し、その度に乗り越えてきているからである。
オイルショックの時は、スーパーからトイレットペーパーが無くなり、コロナの時は、マスクがどこに行っても売り切れていた。
しかし、いずれも一過性のものでしばらくすれば自然と落ち着いていったことは、皆さんも既に経験していることだろう。

草刈り作業の報告のはずなのに、なぜこんなことを言うのだろうと、記事を読んでいて不思議に感じた人もいるかもしれない。
それではなぜ私が冒頭にこのような内容を書いたかと言うと、本当に問題視すべきことに向き合っていない人が今の時代あまりにも多いと感じているからである。
これからの時代、農家の高齢化や大幅な気候変動により日本の米が不足することは目に見えている。
にもかかわらず、今回のような短期的な状況や情報に流されて、右往左往しているのはあまりにも馬鹿らしい。
自分の頭で、目で、物事をしっかりと見据え、もう少し長い目で自分が今何が出来るのかを考えて欲しい。

私達は今、害虫や野生動物たちの被害に遭わないように日々田んぼの草刈り作業を行っている。
正直、地味で過酷な作業だと思う。
しかし誰かがやらなければ、今まで当然のようにあなたの食卓に並んでいたであろうお米は、これからの時代は特に、総合的に減っていくことになるだろう。

決してそういう職業や仕事に関わっている人が悪いという意味で言っているわけではないことをご理解いただきたいのだが、YouTuberや株トレーダーなど、娯楽や投資などに特化した職業を目指す若者たちが増え続ける今の時代において、日頃私達は何を食べて生きているのか、という根源的なことを今一度真剣に考えてみて欲しい。
お金は確かに大事なツールの一つではあるが、人間は決してお金を食べて生きていくことはできない。
日本の一次産業、特に農業や林業に関しては今時点でもう本当にギリギリのところだと思う。
私たち日本人の食卓から白いお米がなくなっているという日も、そう遠からず訪れるかもしれない。

少し嫌な言い回しをした部分もあるが、真剣に向き合って考えて欲しい内容だったのでご了承いただきたい。
そして、この記事を読んで少しでも一次産業に興味を持ち、自分にも出来ることがあるかもしれないと思ってくれる人が一人でもいれば本望である。

現場  作業前
現場  作業後

2.ツリークライミング体験@旧考古園

冒頭から少し重たい内容ばかりだったので、少し癒される内容をお届けしたいと思う。
8/2は地域の子どもたちに向けて、自然に興味を持ってもらう取り組みとしてツリークライミング体験を開催した。
この体験では、木になりきって自然と友達となることを目的にしている。
誰しも友達の家に入る時は「お邪魔します」と言ったり、一緒の時間を過ごす時は「お願いします」という言葉をかけると思う。
今回の体験でも子どもたちには実際に、木の周辺に入る時は「お邪魔します」、登る前には「お願いします」と挨拶してからツリークライミングをしてもらった。
何事においても、挨拶は大切なコミュニケーションのひとつである。
基本的なことであるが故につい忘れてしまいがちではあるが、今一度挨拶の大切さを考え直したい。
それは、決して人間に対してだけではなく、私たちの身の回りすべての物事に対しても同じように接していきたい。

木に登る前の準備運動としてみんなで木木(もくもく)体操をやった
まるでとなりのト◯ロのワンシーンのよう
けやきの木にご挨拶
今日はよろしくお願いします
みんな汗だくになりながら一生懸命登っていた
この瞬間の子どもたちの笑顔が私たちのやりがいになっている

3.よ市夏祭り 商工会青年部屋台出店@大槌末広町商店街

8/3は商工会青年部として、よ市夏祭り実行委員会主催のイベントに参加させていただいた。 
今年初参加だった私はこのイベントの名前から勝手に「夜市」を連想していたので、てっきり夜だけやるイベントだと思っていたのだが、実はそうではなく昼の13時から夜の21時までと、かなりの長丁場だということを後で知った。
当日商工会では焼きそば、かき氷、ドリンク類を販売した。
今年の夏の暑すぎる日差しの影響もあってか、昼間の営業では、ラムネとかき氷の売れ行きが好調で、夜はライブなどを観ながらお酒を楽しむ大人たちのおかげで生ビールと焼きそばが好調だった。
コロナの影響などもあり、数年ぶりの開催となった今回の『よ市夏祭り』。
町民の皆さんも今まで我慢してきた分、このイベントをとても楽しんでくれたようで、出店側の私たちもなんだか嬉しい気持ちになった。
これからもこういった町の活気を取り戻す催し物に参加し、少しでも町のためになるように尽力していきたいと思う。
あと、個人的に今回のイベントで最も心に残っている貴重な体験は、郷土芸能である虎舞の演舞をしている真横でソースの匂いを振りまきながら焼きそばを焼いたことだ。
大槌の地域おこし協力隊になっていなかったら、決して経験できなかったことだと思う。
『Truth is stranger than fiction./事実は小説よりも奇なり』英国の詩人バイロンの言葉より。

ポスターはカラフルでジャンクな感じが伝わってくる
ここで一句
「かき氷 毒味という名の 職権濫用?」
あっ!今年もやります!いす-1GP
10/27大槌駅前にて
大変だけどとても楽しいイベント出店
めっちゃいい写真
またひとつ仲間との思い出が増えた

4.吉里吉里横丁夏祭りブース出展@つつみこども園

8/10は吉里吉里地区に位置するつつみこども園駐車場で開催された夏祭りに参加させていただいた。
吉里吉里国としては『自然の恵みを感じてみよう』をコンセプトに、綺麗な形の葉や花で押し花のしおりを作ってもらう体験を提供させてもらった。
当日は、台風の接近に伴い強風と雨にさらされたが、吉里吉里国ブースは室内にしていただけたので、結果的に避難してきたお客さんに大勢来ていただけた。
材料としては自然物の他に、平らなビーズやラメなどを用意して自由に制作してもらった。
子どもたちには予想以上にラメが人気だったのが意外だった。
自然の恵みをコンセプトにしていたので、正直言うとラメやビーズに興味をもっていかれるのは少し複雑ではあったが、そこは子どもたちの感性を尊重してなるべく口を出さないように心がけた。
その結果素晴らしい自由な作品がたくさん出来上がった。
やはり大人になると固定観念に縛られてしまっていけない。
もっと自由に大きな視点で物事を捉えなくてはと、子どもたちに教えられることの方が多かった気がする。

同僚のKさんと比べて
私の呼び込み看板のクオリティの差が著しく低い
絵心が欲しい
予想以上に多くの人に来場いただいた
世界観が素晴らしい作品
休憩時間に他ブースの催し物を楽しんだ
集中するとついつい顎が出る癖がある

5.吉里吉里まつり@吉里吉里地区内

8/25は昨年に引き続き、『吉里吉里まつり』に2度目の参加となった。
昨年は初参加ということもあり、ペース配分を間違えてしまい、最後の最後で軽い熱中症になってしまったが、今年はちょうど良い気候と昨年の反省を活かして、何とか最後まで御神輿を担ぎ切ることができた。
御神輿を担ぐのは正直体力的に辛いことなのだが、途中からハイになってくる感覚と最後までやりきった時の達成感は何にも代え難いものがあると思う。
昨年からこのお祭りに参加させていただけたおかげで、地域内の色々な人に声をかけてもらえるようになったし、仕事につながるようなお話も少しずついただけるようになってきたように感じる。
今となっては、よそ者の私をこのお祭りに誘っていただいた吉里吉里公民館長や快く受け入れていただいた関係者の方々に感謝しかない。
地域のために、誰かのためにと真剣に取り組んだことは、結果的に自分のためになっているんだと身に沁みて感じている。

祭りが終わった後、左肩の皮膚がもっていかれた
御神輿を担ぐ時の掛け声は「オウヨーッ!」
他の地域の掛け声はまた違ったりするのだろうか?

6.ハラスメント研修@おしゃっち会議室

8/28はハラスメント研修を受講した。
現代では何に対してもハラスメントが適用されてしまうようだ。
わかりやすいところで言うと、パワハラやセクハラは一昔前からよく聞くワードであるが、今やマルハラ(LINEなどで語尾に句読点の『。』を付けること)やハラハラ(すぐに「それハラスメントですよ」と言うこと)など、もはや意味がよく分からないものまで存在するらしい。
講義の中では、被害者になった時の対処法から、逆に意図せず加害者にならないようにするための心得まで幅広い内容を教えていただいた。
ハラスメントという言葉自体は実に便利な言葉だが、その実、非常にたちの悪いものでもあるということを、私たちは各々で肝に銘じておかなければいけない時代になってしまった。
SNSなどでいつでもどこでもコミュニケーションが取れる技術が進歩するにつれて、人と人との距離はどんどんと遠ざかっているような気がする。
そんな時代だからこそ、普段からの挨拶や何気ない感謝の言葉など、血の通ったコミュニケーションを大切にして、距離感が離れすぎてしまわないように心がけていきたい。

7.個人的活動(チャレンジ)編

お盆休み中は、妻に頼まれていた学童で使う木のおもちゃキッチンを作ることになった。
友人のS君が設計した図面をもとに、100%大槌産の木材で製作した。
この地で育った木で子どもたちが遊び、成長していく様子を思い描くとワクワクする。
森の恵みが私たちにもたらしてくれるものを身近に感じ、それをまた何かの形で森に返していく。
そういった環境の輪が広がってくれることを願う。

デザインが素晴らしいので良いものができたと思う
めちゃくちゃかわいい
というか私が欲しい

8.個人的活動(生き物図鑑)編

最後は恒例となっている生き物たちの紹介をして今月の報告を終えようと思う。
最初の方は植物系だが後ろにいくにつれて爬虫類や虫などが増えてくるので、苦手な方は2枚目の写真ぐらいでご退出願いたい。
それでは、また来月の報告をお楽しみに。
グッドバイ👋

クマツヅラ レア度B

クマツヅラはクマツヅラ科クマツヅラ属の多年草。鳩がこの草を好むことから「pigeon grass」(鳩の草)という呼び名を持つ。葉は多くは対生、果実は液果、全体に芳香または悪臭をもつ種が多い。
シロバナチョウセンアサガオ レア度E+

シロバナチョウセンアサガオは世界の温帯から熱帯に分布するナス科の一年草である。標準和名はシロバナチョウセンアサガオで、その別名であるシロバナヨウシュチョウセンアサガオは牧野富太郎が1907年に名付けたものである。また、その全部位に毒性が有り、人や家畜、ペットなどを含む動物が摂取すると命に関わる恐れがある。地域によっては栽培や売買が禁止されている。また、この種が自分の庭に生えているのを発見した時は、取り除く事が推奨されることがある。
ヤマカガシ レア度D

ヤマカガシは、爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属に分類されるヘビ。頸部背面には黄色の帯があり、幼体でより鮮やかで、成長するにつれてくすんでくる。この黄色の帯も個体によっては表れない。 鱗には強いキール(隆起)がある。自分で作るタンパク毒とヒキガエル由来の防御用ステロイド毒の2種類の毒を持つ。平地から山地近くの水田や湿地、川などの水辺でよく見られ、カエルやオタマジャクシ、小魚などを捕食する。
トラマルハナバチ レア度D

トラマルハナバチは、日本に広く分布しコマルハナバチとともに、低地でよく目にするマルハナバチの一種。全体的にオレンジ色で、腹部にトラ模様のように見える黒い縞があり、おしりは丸く黒い。黒い縞の一部に、ハートマークのような波型が入っている。マルハナバチの中では、比較的スマートな形状で顔が長く舌も長い。
ホウセンカの蜜を吸った後の一枚
丸いお尻がかわいいトラマル

いいなと思ったら応援しよう!