見出し画像

森おじの大槌移住ライフ【2024年9月活動報告】

今月は就業時間自体は短かったのに、短いスパンで忙しなく動いていたためか、記事の内容が非常に多くなってしまった。
なるべくシンプルにまとめるよう意識して書いたので、どうか最後までお付き合いいただければと思う。

それでは今月の報告をどうぞ。

1.田んぼ草刈り作業@大槌町内

9/3.9は今年の4月から繰り返し作業に入った現場にて、稲刈り前の今年最後の草刈りを行った。
先月の台風の影響もあってか、倒れている稲も多少あったがおおむね良好な育ち具合だと思われる。
根気よく草を刈り続けた成果が認められたようでとても嬉しい。
この新米が出荷され、例の米騒動がすこしでも落ち着いてくれることを願う。

最後まで良く育ってくれました
ありがとう

2.セルフプロデュースセミナー@商工会議所

9/4は大槌商工会青年部主催のセルフプロデュースセミナーの第1回目に参加した。
講師はラジオMCやスピーチトレーナーとして幅広く活躍されている、フリーアナウンサーの 村井 由紀子 氏 にお越しいただいた。
今回のテーマは「戦略的事業収益確保セミナー」~セルフプロデュースによる売上拡大~ということで、自分の特徴及び個性を把握し自身への理解を深めることにより事業方針を明確にすることを趣旨として進行された。
セミナーの中では主に、以下の3つの手法を使って自己分析を行った。

Ⅰ.『キャリアアンカー診断』 価値観/優先順位に気が付く
Ⅱ.『ライフラインチャート』 成長を客観的に振り返る
Ⅲ.『キャリアストーリー・インタビュー』 人生のテーマが見えてくる

ひとつずつ詳細に説明すると非常に長くなってしまうので、まとめて要点だけお伝えしようと思う。

Ⅰ.では自分自身を客観的に評価し点数化することで、自分が感じていることをタイプ別に分類し可視化することで、何に重きを置いて行動する人間なのかを分析した。
Ⅱ.では人生の分岐点や著しく感情の変化があったタイミング、またこれから起こると予想される分岐点にチェックして線でつなぐことで、自分の人生の歩みを可視化し客観的に今後どうなっていきたいのかを分析した。
Ⅲ.では自分で自分自身にインタビューしていることを想定しながら様々な問いに答えていき、自分でも意識したことが無かったような答えを浮き彫りにすることで自らの人生のテーマを分析した。

これらの分析がどのように事業に結びつくのかはその人次第だとは思うが、少なくとも自分がどういう価値観で、今後の人生(仕事も含む)をどう歩んでいきたいのかをはっきりさせるという意味で、非常に有意義なセミナーだった。

3.テントサウナ取材対応@花ホテルはまぎく

9/4はテントサウナのテレビ取材対応をした。
天津木村さんがMCを務める岩手朝日テレビの『Go!Go!いわて』という番組で、「大槌町で楽しめるアクティビティー」をコンセプトに天津木村さんと新人アナウンサー中森さんの『男旅』を放送していただいた。
9/14に放送されたものがyoutubeにアップされていたので、見逃した方は下記のリンクからご覧ください。
9/25は岩手めんこいテレビの『山・海・漬』でも取材をしていただき、こちらは10/12の18:30から放送される予定。
岩手県内でしか放送されていないが、こちらも良ければご覧ください。

気さくでとても話しやすい方々でした
ありがとうございました
10/19~12/14まで毎週土曜日に花ホテルはまぎくさんの敷地内でテントサウナを設置します
ご予約のお客様は大槌観光交流協会のホームページからよろしくお願いいたします

4.大槌・気仙川流域採材検討会及び安全講習@住田町

9/6は住田町にて、『採材検討会及び大槌・気仙川流域の林業労働災害防止講話』に参加した。
午前の部では住田町の森林内にて、広葉樹を中心に理想的な伐採時期や採材方法の他、市場の値動きなどをご指導いただいた。
午後の部では現場で実際に起きた災害事例をもとに、基本的な関係法令やガイドラインについてご教授いただいた。
分かってはいるがついついおろそかになりがちになることほど、それが原因で事故に繋がったりする場合もあるので、やはり基本に立ち返ることはとても重要なことだと感じた。

丸太の壁
採材に使用する道具
林業の世界ではスケールが大きいためかmmではなく全てcmで採寸する
樹齢140年の立派な杉の一本柱が住田町町民ホールに入ってすぐ出迎えてくれた
かっこいい

5.倒木処理@吉里吉里地区

9/10は吉里吉里地区の空き家になっているお宅の入り口を塞いでいる倒木の処理を行った。
先日の大型台風による強風で、痛んでいた杉の木が倒れてしまったようである。
不幸中の幸いで、家にも近隣の住民にも被害はなかったのだが、一歩間違えれば甚大な被害が出ていたかもしれないと考えると恐ろしい。
このような状況の木が家のすぐ近くにあって倒れる前にどうにかしたいが、そもそも高所作業車が入れなかったり、処理の金額が高額過ぎてどうしようもないという例はよく聞く話だったりする。
そんな時は、吉里吉里国に是非ご相談いただきたい。

完全に枯れていて根っこから倒れていた
処理後
枯れていて軽かったので人力で積み込むことができた

6.鳥獣対策草刈り及び伐採作業@吉里吉里保育園周辺

9/10.30は今年の6月ごろに草刈りをした吉里吉里保育園周辺の現場にて、再度草刈りおよび伐採作業を行った。
前回の草刈り以降、2ヵ月ほどは熊の出没はなかったのだが、作業が落ち着いたと見るや熊の親子がまたしても目撃されたという知らせが入った。
人里に慣れてしまった熊はどうしても繰り返し元の餌場に帰ってくる習性があるらしい。
根気強く継続的に作業に入ることで、この場所は熊たちにとって居づらい場所だと認識してもらうしかないのだろう。
今後の安全のためにも活動を継続していくべき重要な拠点である。

この周辺は元は果樹園だったらしい
これだけきれいになっていれば熊も来ないと思うが・・・
餌になるクルミの木
こちらも餌になる栗の木
一度に倒すには枝が張りすぎていて危険なので、ある程度枝を払ってから伐倒することにした
なかなかの大物だった
無駄にならないように活用してもらえるとありがたい
栗の木は持ち主の方に薪ストーブの燃料として使っていただく

7.プレーパーク視察@石巻市、仙台市

9/11は石巻市で子どもたちのプレーパークやフリースクールを開設して活動されている『認定特定非営利活動法人こども∞(むげん)感ぱにー』を視察させていただいた。
代表はプレイワーカー兼保育士の田中雅子さん。
温かい雰囲気でとても親しみやすい方であると同時に、豊富な知識と経験に裏付けされた軸のしっかりした方針をもとに活動されていると感じた。

こども∞(むげん)感ぱにーでは主に2つの事業を展開している。
一つ目は誰でも自由に参加できる「プレーパーク(屋外型児童館)」
これは毎週金曜日から日曜日に地域内の既存の公園を使用して開催しており、第三の大人との出会いの場や最初の関わりのきっかけを持ってもらうための間口的な意味を持っている。
プレーパークでは主に以下の5つのことを大切にしているらしい。

①みんなが安心して過ごせる居場所
②自分の責任で自由に遊べる場所
③土・火・水・木が遊びの友達
④「だめ!」のない場所
⑤地域で子どもを見守り地域で育てよう

子どもたちの遊びとは「主食」であり「生きることそのもの」
子ども自身が遊びを作り出していくプロセスにこそ成長があるという考え方。
大人の役割は、子どもが安心して自分の責任で遊べる環境を作ること。
頭ごなしに「だめ!」と言うのではなく、駄目なものはどうして駄目なのか、あくまで同じ目線で話し合い、どうしたら上手くいくのかを一緒に考えていくことが大切だとおっしゃっていた。

プレーパークは、従来の公園、既成のブランコ、シーソー、鉄棒などがあるようなお仕着せの遊び場と違い、一見無秩序のように見えて、子供たちが想像力で工夫して、遊びを作り出すことの出来る遊び場。
子供の安全の確保のために指導員を置いたりすることもある。
子供たちが、安全に、しかし、予め設えられた設備や遊びのプランの選択肢に縛られることなく、自由に変更や改変を加えて、自分たちのアイディアとスタイルで楽しみ、発見や創造する喜びを味わえるというのが、プレーパークの哲学である。

プレーパーク - Wikipedia を参照

事業の二つ目は不登校の生徒の為の「フリースクール
こちらに入校するには親と学校側の同意が必要となるが、一軒家を利用した家庭的な雰囲気の中、子どもの意見を尊重しながら社会で自立していくためのサポートを保護者と共に考えながら行っている。
自分に合った時間と空間で過ごし、多様な人々との出会いを通じてゆっくりと自己肯定感を育んでいく。
そうしているうちに子ども自身に「やってみたいこと」が見つかり、挑戦心や社会性が育まれていくという。
私たち大人側もいいかげん、日本の古い学校の仕組みや集団行動原則のような考え方から、一歩先に進んだ形にシフトしていかなければならない時代ではないだろうか。
もしかしたら、フリースクールという新しい学びの形は、子どもたちだけではなく我々大人たちの今後の生き方や考え方にも、一筋の光をもたらしてくれる先進的な取り組みと言えるのかもしれない。

フリースクールとは一般に、不登校の子供に対し、学習活動、教育相談、体験活動などの活動を行っている民間の施設を指す。
その規模や活動内容は多種多様であり、民間の自主性・主体性の下に設置・運営されている。
2017年に「教育機会確保法」(文部科学省)が施行され社会的認知が広がっている。

フリースクール・不登校に対する取組|『3月のライオン』×文部科学省 コラボレーションページ (mext.go.jp) を参照
プレーパークでは子どもたちは主に設置された遊具で遊ぶわけではなく、自分たち独自で考えた遊びを中心に、活動の輪を広げていっていることに面白さを感じた
自由な遊び場と言っても、近隣住民とのトラブルやケガの問題など苦労する部分はあるようだ


9/12は、仙台市や岩沼市で巡回型も含め、20箇所以上の遊び場を展開されている『認定特定非営利活動法人 冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワーク』のプレーパークをいくつか視察させていただいた。
まず初めに見せて頂いたのは、仙台市若林区の海岸線からわずか300mの場所に位置する「海岸公園冒険広場」だった。
ここは、2011年3月11日の震災時に津波の甚大な被害を受けた場所でもある。
被災直後は、敷地内の高台部分を除きほとんどが泥や瓦礫に埋まってしまい、当時は遊び場の再開などとても考えられるような状況ではなかったという。
それでも多くの方々の支援や応援の声をいただき、元あったプレーパークの他、震災伝承施設として、また災害時の避難施設の拠点として、新たに大きな意味のあるものに生まれ変わり、被災から約7年後の2018年に再開した。
被災地だからこそ伝えられる遊び場の意義は、現代社会が抱える多くの課題(孤立、不安、諦念など)を浮き彫りにし、それらに対して健全なアプローチをすることができるところにあるという。
我々大人たちの希望である子どもたちを守るためには、まずは子どもたちの希望になり得る遊び場を守る。
辛い時や不安な時こそ、笑顔を忘れず遊び心を大切にするということの、本当の意味を感じることができたような気がする。

デイキャンプができる場所は災害時の野営場所としての機能も有している
震災時はこの高台だけが無事だったらしい
公園を案内していただいた根元さんは、震災当時ここで救助のヘリを待ったという
想像を絶する恐怖だったと思う


吉里吉里国としても、私個人としても、今回の視察は非常に意味のあるものになったと思う。
今回学んだことを今後に活かして、遊ぶことの大切さやそれが地域の子どもたちに与える影響、また地域全体でその環境を作っていく姿勢を伝えられるように活動していきたいと思う。

8.特殊伐採用ギア材料検修@吉里吉里国

9/13は、今後特殊伐採を本格的に進めていくために発注していたギアがいよいよ納品された。
この瞬間はやはり男心をくすぐられるというか、ワクワクするというか、子供の頃におもちゃを買ってもらって初めて開封する時のような気分になる。
といってもおもちゃではなく、ちゃんと仕事道具なので、納品に間違いがないかどうかひとつづつ確認していく。
また、動作や性能に不備はないかどうか、自分の体にきちんと合ったサイズかどうかなど細部まで
確認する。
というのは、これを装備して樹上で危険作業を行うため、自分の命を預ける道具だからこそ、きちんと使い方まで理解しておかなければならない。
まさに、文字どおりの「命綱」というやつである。
道具には魂が宿るという話があるように、扱い方やメンテナンス次第でそれ相応の反応が返ってくる。
是非とも大切に扱いたいものである。

これからよろしく頼むぞ!相棒!

9.吉里吉里小学校森林教室受入れ@旧考古園

9/17は吉里吉里小学校の3年生の生徒に対して、森林の中で自然に関する話をさせていただいた。
場所はツリークライミングでいつもお世話になっている旧考古園。
まずは到着してすぐに砂浜に降りて行って、弁天島の鳥居の前でご挨拶。
神様へのご挨拶の仕方をレクチャーした。
それから砂浜で少し遊んだ後、森の方へ戻りシートの上に寝転がってもらいながら、3分間の瞑想タイム。
天気も良く、風も少しあったので、とても気持ちのいい環境の中で色々な音や匂いを落ち着いて感じることができたと思う。
少し落ち着いたところで、私の自然に関するお話を始めた。
内容は少し難しかったかもしれないが、主に飲める水や綺麗な空気の大切さ、自然のサイクル、生物多様性などについて、ゆっくりとわかりやすい言葉で伝えさせてもらった。
今すぐには理解できなくても良い。
いろんな人にその意味を尋ねたり、本で調べたり、自然と理解できるようになるまで、ゆっくり咀嚼して理解できるようになれば良いと思っている。
そのこと自体というより、それを考えたり、感じたりする過程の方が大切だと思っているから。
彼らがいずれ大人になった時に、今回の話を少しでも覚えていてくれて、自分の子どもや地域の子どもたちに言い伝えていってくれれば、私としてはこの上ない幸せだと思う。

10.作業場環境整備@吉里吉里国

9月の後半は来月の10/12.13の薪祭りのに向けての、吉里吉里国作業場の環境整備が大きなウェイトを占めていた。
各現場で伐採して、作業場まで持って返ってきた丸太やら枝やらの片付けをはじめ、敷地周辺の藪払い、駐車場の整備など、やることは意外と多い。
今の吉里吉里国の作業人数は割と多いのでなんとかなっているが、私が大槌に来る数年前までこれだけの仕事量をたった3人ほどでやっていたというのだから驚きである。
去年の薪祭りでは残念ながら天気に恵まれなかったが、今年は何とか大丈夫そう。
今年もピザや汁物などのお振舞い、ツリークライミング体験、乗馬体験、屋外演奏など色々なアクティビティを用意してお待ちしているので、是非ともお越しいただきたい。
詳細はこちらから↓

11.大槌祭り@大槌町内

9/22は大槌町が一年で一番盛り上がる大槌祭りに参加した。
今年は、妻の所属している『金澤神楽』のお手伝いをさせてもらった。
最初は荷物持ち程度のつもりでいたのだが、あれよあれよと言ううちに、旗持ちになっており、いつの間にか行列の一番前を歩くことになっていた。
やってみて思ったのだが、やはり祭りは観ているよりも、参加する方が楽しい。
ただ旗を持って前を歩くだけなのに、これだけ誇らしくなるのだから、演舞や楽器などができるようになったらどんなに楽しいだろうと思ってしまった。
誰かが「祭りは片足突っ込んだら最後だよ」と言っていたのを、ふと思い出した。

今年は天気には恵まれなかったが、それでも路肩には多くの観客が訪れていた
迫力満点の神輿
残念ながらこの日の川は増水のため渡ることはできなかった
来年こそは渡れることを祈る

12.テントサウナ用ベンチ製作@吉里吉里国

9/26はテントサウナイベント用のベンチの試作品をいくつか作ってみた。
チェーンソーの練習にはもってこいの題材だが、熱中しすぎると手が痺れてくるので程々に。
ちなみに今回使った材は「春楡(はるにれ)」、別名「アカダモ」とも呼ばれる。
材としては、芯材と辺材の木目がはっきりとしており、風合いが良いことから家具材などに使われるが、乾燥によって寸法が狂いやすいため扱いづらいとされる。

チェーンソーであらかた成形が済んだ状態
庭先に置くならこれでも良さそうだが

13.チェーンソー練習会@吉里吉里国

9/29は長野から来ていただいた小林清さん(通称コバキヨさん)にチェーンソー練習会を開催していただいた。
私は補助メインだったが、基本的なことを定期的に振り返ることは、思っているより有意義なことである。
特にチェーンソーの安全な扱い方とメンテナンスに関しては、復習必須と言っても過言ではない。
今後も定期的にこのような練習会を吉里吉里国で開催していく予定なので、吉里吉里国のSNSをこれを機に登録していただけるとありがたい。

チェーンソー講習を受けた皆さん
是非練習会の方にもご参加ください

14.個人的活動(生き物図鑑)編

最後は恒例となっている生き物たちの紹介をして今月の報告を終えようと思う。
最初の方は植物系だが後ろにいくにつれて虫などが増えてくるので、苦手な方は2枚目の写真ぐらいでご退出願いたい。
それでは、また来月の報告をお楽しみに。
グッドバイ👋

イチジク レア度D

イチジク(無花果)は、クワ科イチジク属の落葉高木、またはその果実のことである。西アジア原産の果樹として世界中で広く栽培されている。小さな花が多数入った花嚢をつけ、雌雄異株で、雌株の花嚢が果嚢になる。これがいわゆるイチジクの果実とよばれており、古くから食用にされている。「無花果」の字は、花を咲かせずに実をつけるように見えることに由来する。
ヤマボウシ レア度E

ヤマボウシ(山法師)はミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉小高木、または落葉中高木。初夏を代表する花木で、花びらのように白く見える総苞片をつけて花を咲かせる。山林などに自生する木であるが、花、実、紅葉が観賞の対象にされ、街路樹や庭木などにも植えられる。和名ヤマボウシの由来は、中心に多数の花が集まる頭状の花序を法師(僧兵)の坊主頭に、花びらに見える白い総苞片を白い頭巾に見立てたもので、「山に咲く法師」(山法師)を意味するといわれている。果実はとても甘く生食でき、シャリシャリして砂糖粒のような食感がある。果実酒にも適する。
ヒトリガ レア度D

ヒトリガ(火取蛾) はチョウ目ヒトリガ科に属す蛾の一種である。本種は有毒なので、後翅のこの目立つ紋様は天敵に対する警戒色と考えられる。成虫は他の多くの蛾と同様夜行性であり、光源の周囲を渦を描くように飛びまわる走光性を持つ。この習性は特に本種に限ったものではなく、他の蛾や昆虫で普遍的に見られるが、特に本種において目立つ。光源がたき火など直火の場合、最終的には火に飛び込んで自ら焼け死ぬ結果となり、和名のヒトリガもここに由来する。また自らを滅ぼすような禍の中に進んで身を投じたり、みすみす敵の餌食になる行為を指す飛んで火に入る夏の虫ということわざも、本種のような蛾が見せるこうした習性から生まれたものである。
カジカ レア度B

カジカ(鰍)は、スズキ目カジカ科に属する魚。日本の固有種で、北海道南部以南の日本各地に分布する。地方によっては、ハゼ科の魚とともにゴリ、ドンコと呼ばれることもある。アイヌ語ではナヌウェンと呼ばれ、「醜い顔」を意味する。汁物や鍋料理で利用され「なべこわし」と称されるカジカ科魚類は、海産のトゲカジカやケムシカジカである。

いいなと思ったら応援しよう!