ネガティブを潰すのはポジティブではない、没頭だ。

 俺は高校生までポジティブな人間だと思ってた。基本的に落ち込むことはほとんどなく、好きな人に振られたときでも話のネタができたと考えて18年生きてきた。


大学に入って落ち込むことが増えた。考え込むことが増えた。将来への不安に押しつぶされそうになることが増えた。初めは理由もわからず、自分が弱くなったんだと感じた。そのときにタイトルにある言葉に出会った。オードリーの若林正恭さんのエッセイにある言葉だ。この言葉は自分の心の柔らかいところにスッと刺さってきた。小学生のときはドッチボールに、中学の時は部活に没頭し、高校のときは部活と食品の勉強に没頭していたからネガティブが潰されていたのだと分かった。大学に入って没頭することを失ったから考える時間が増えて勝手に落ち込むようになった。おそらく大学という場所が向いてなかったのだろう。自分が思っていたより食品の勉強が好きでは無いことを知ってしまった。そして自由に使える時間が多い分、余計なことを考えて自分の弱い部分と向き合わざるを得ない。高校を卒業して内定をもらっていた企業で仕事に没頭すればこんな事にはならなかったんじゃないかとさえ思う。しかしまあ、大学に来たからこそ自分のことを知る機会が得れたと思えば、この4年も無駄ではないのかもしれない。

ここで没頭できるものを探そうとしないのも自分が弱いからだろう。ネガティブな感情を正面から受け止めるしかない弱さが憎い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?