久しぶりの挫折

 高校3年生のとき、発酵に関する研究を一年かけて行っていた。この経験は、時期もあいまって私の進路選択にそこそこの影響を及ぼした。「発酵、微生物の勉強したいなー」というざっくりとした考えんで大学と学科を選び、落ちたら就職すればいいやと思い、担任の説得も無視し部活に力を入れ続けた。しかし、なんやかんやあってギリギリ合格できた。「あー、おれ大学に行くんだ〜」くらいの感想だった。

そこから2年間、自堕落を絵に書いたような学生生活を送り、気づけばGPAは可もなく不可もなくくらいに落ち着き、大学入学時に行きたい思っていたコースには行けなかった。バイトの休憩中にこの知らせを見たとき、自分でも思いもよらないほど落ち込んだ。家にいたら泣いてたかもしれない。次の日、冷静に現実を受け止めようとしたときに「この2年間、俺は落ち込むほど努力したか?」という考えが浮かんだ。そして笑いが出てきた。大した努力もして無いのに何を一丁前に落ち込んでいるんだ。

 置かれた場所で咲きなさい。
こんな言葉を肯定的に受け止めるつもりは無い。これからの2年は頑張らなかった2年間のツケとして考え、就職では興味のある酒造系に進むために努力をする。

 進みたい道に進めたのは大学入学までの話。そこそこ出来るやつだった自分はもう居ない。

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