趣深い日本の色彩 #1 鳥の子色
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
日本には遊びのある色名がたくさんあって、それをご紹介するのも面白いなと思い、短編シリーズとしてまとめる事にしました。
今日は「鳥の子色」という色をご紹介。
「鳥の子」とは?
カバー画像でもお分かりの通り、鶏卵の殻の色を指します。
正確には、スーパーに並んでいる真っ白な卵というよりは、ほんのり茶色がかった色を指しますが、色名が生まれたのが「平安時代」と考えると納得ですね。
「鳥の子」というとヒナを思い浮かべて、羽毛が生えてないピンクや、ヒヨコの黄色を想起する方もいらっしゃるかもしれませんね。
ヒナではなく、卵の状態を「鳥の子」と称するのは、なんだかちょっと面白い感覚だなと感じます。
「玉子色」という色もあります
卵と関連して、「玉子色」という色もあります。
こちらは卵黄の黄色を指す色で、玉子の殻や白身など白っぽい色を指さないのが特徴です。だから「玉子」色なのか。
黄色い玉子焼きを「卵焼き」とは表さないですもんね。
卵にまつわる日本の色彩でした。
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