昔は服に興味がなかった
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は、いかにして色彩豊かな服の海に溺れる事になったのか、というお話。
服に興味がなかった
大学卒業して、社会人になってしばらく経つ頃まで、服に対して興味がありませんでした。
芸大在学中は、ほとんどバイトはせずに作品作りに明け暮れていて、両親の仕送りのみで生きていたような人間だったので、数千円出して服を買うお金があったら画材を買いたかったんですよね。
学部時代はデジタルアート寄りでしたが、元より美術部出身だったので絵の具も変わらずに好きでした。
とりわけアクリルガッシュなんて、速乾という性質から、服につくと取れなくなってしまったり。
そういうのも、服にお金をかけるのが惜しくって。
あとは単純に服屋さんが苦手でした…。
とにもかくにも、あまりに愛着がなさすぎて、その頃どんな服を着ていたか、正直思い出せないくらいです…。
黒も普通に着てた時代
大学を卒業して、上京してしばらくは普通に黒も着てました。
スーツを着るような業種じゃないので、「シャツやパーカーにデニム」といった感じが多かったでしょうか。
黒のパーカーで好きなものがあって、それだけ妙に記憶があります。
ちょうど、その頃に色彩検定の1級を取得したこと。
東京という街で生活してみて、身だしなみについて意識が向いたこと。
仕事を始めて、自由なお金がちょっとできたこと。
それが服に興味が出たきっかけでした。
それからしばらくして、フリーランスとして独立し、
自分の強みを色彩に置くにあたって、
色を着るという方向に流れていくことになります。
仲良しのスタッフさんが出来たこと
服を買うエンジンがかかった出来事の1つに、
よく行くお店で波長の合うスタッフさんに出逢えた事があります。
その人にはもうかれこれ十数年、自分の担当をしてもらっています。
こちらの考えを理解してくれて、
・黒は絶対に提案しない
・面白い色のものがあると連絡をくれて、取り置いてくれる
と気にかけてくれる相棒のような存在。
そういう人がいると、本来ハードルめちゃ高な「試着」という行為が、すんなりとできるようになります。
「きちんと着て判断する」。
案外これって大事で、購入せずとも様々な色に挑戦できますし、
自分の好きな形やラインかどうかも見極めることができます。
自分に合うものを、無駄を作らずに揃えていける。
そうして、我が家のクローゼットは仕上がりました。
思い返すと、こうした要所要所を境にして、服に対する諸々のハードルが一気に下がった感じがありますね。
「服なんてどうでもいい」から「テーマカラー決めてコーディネート。黒は着ない!」にまで変わるんですもんね…。
参考になるか分かりませんが、以上、ファッションに目覚めた色彩マニアの変遷でした。
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