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気になる色の違い
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は「微妙な色の違い」について。
それ、本当に真っ黒?
自分は基本的に黒を着ないですし、
他の人が全身黒で統一していることも気にしないのですが、
時々、微妙な「黒の違い」を見て気になってしまうことがあります。
新旧混ざった時に起こりやすいのですが、
新品の澄んだ黒と、洗濯を繰り返してくすんだ黒が混在していると
不思議なむずむず感を覚えてしまいます。
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日に焼けた黒って、不思議と赤みがかって見える気がします。
もちろん自分が着る時も、
メインにしているトップスと靴の色が似てるけどちょっと違う時は、なんか気持ち悪いですね。
部屋の照明では大丈夫でも、太陽光だとちょっと違って見えたり。
(距離感や影の影響もありますが)
「あ~、家に帰って着替えたい!」
と思う時があります。
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…とはいえ、服は並んでいるものから選ぶもので、
服の色そのものは「自分の力でどうこうできるもの」ではありません。
そのため強引に納得させることができます。
ネイビーのコートが、自分の思う色と違っても、
ちょっと違うネイビーには出来ないですもんね。仕方ない。
説得力に欠ける配色
でも、デザインなどは調整できる分、そういう「ちょっと惜しい配色」は気になって仕方ありません。
例えば、落ち着いたトーンの緑の配色があるとします。
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▼ 左側の彩度をちょっと上げただけで、少し不安定な配色になります。
悪くはないけど、座りが悪い感じ。人によっては許容できる範囲かも?
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▼ ここまであからさまだと、直したくなりますね。
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この2番目の「まぁいっか」でうやむやになりそうな配色が、気になってしまいます。うがぁぁぁとなる心地の悪さ。
もちろん、内容や商品、ターゲットによっては効果的になることもあります。
狙った効果であれば問題ないのですが、2番目くらいの違いって「狙ったのか、たまたまそうなっちゃった」のかがブレる配色だなと思います。
説得力が弱い感じ。
「ほんのちょっと」をクオリティに変える
どうしたら、このほんのちょっとの違いを気付けて直せるか。
この問題は、料理でいう塩コショウの塩梅に近くて、
解決策を言語化するのがなかなか難しいんですよね。
レシピ本で、最後の味付けを引き締める塩コショウを「少々」って書かれてるのと似た感覚。
でもこの「ほんのちょっと」を、気持ちよい配色に変えることができれば、
クオリティがぐっとアップします。
もし作品に何か締まりが足りないなと思ったら、「絶対的に動かせない色」以外の色をちょっといじってみると変わってくるはず。
経験から語ると、たくさんの配色を見ることと、色の細かな違いに敏感になることが近道かなと思います。
あまり敏感になりすぎると日常がしんどくなるので、
ほどほどに色の違いに着目してみてください。きっと楽しいですよ。
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