美しい緑の孔雀石
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は孔雀石のお話。
古代エジプトでも使われていた石
孔雀石は緑を代表する鉱石の一つで、マラカイトと言います。
鮮やかで深い緑&模様の層が孔雀の羽根に似ているため、和名が孔雀石となりました。
その主成分は銅。
紀元前4000年頃には、この石をあぶって金属銅を得ていたとのこと。
また、その色合いから装飾品、化粧品、顔料なども作られてきました。
古代エジプトでは、クレオパトラがこの石から出来た化粧品で目元を彩ったそうです。
画材でも「マラカイトグリーン」を称した商品がいくつかあります。
目を休める色彩
先ほど「目元を彩る」と書いたように「目の保護」にも使われていました。
緑は目に優しいと言われていますが、昔からその概念があったのが興味深いですね。
緑が目に優しい理由は、
・約500~550ナノメートル範囲の中波長の色で見やすく、負担をかけない
・色彩心理的に安心感や安全さ、リラックス効果をもたらす
の2点。
また表面にある「眼」のような模様も関連付いて、目にまつわる石になったともいわれています。
実際にどこか「ほっとする」色
手元にも小さいですが、タンブルとブレスレットがあります。
その色ムラのある深い緑は、眺めているとほっと落ち着く色合いをしています。
汗や酸に弱く、キズも付きやすいので丁寧に取り扱わないとですが、見ていて飽きない石なので、興味がある方は実物見てほしい鉱石です。
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