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褪せるということ

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は当たり前の事だけど、改めてふと感じた「褪せる」という事について。

同じタオルですが

カバー写真は、自分が好きで使っているバスタオルです。
全部同じショップで買った、同じ色のバスタオル。
違うのは買った時期だけです。

こうして並べてみると、
元々同じものだったのに、きれいにグラデーションになっていて
「褪せる」ってこういう事を言うんだなぁと、
ひとり興味深く感じたものでした。

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一番上から「新しい→古い」となっています。パイルの感じも全然違う。

光に晒されて起こる退色

日光に当て続けると紫外線の影響で、光の反射の具合が変わって変色していきます。
ダメージを受けているので、文字通り「くたびれた」色に変化していき、「褪せた・朽ちた」が似合う風合いになっていきますね。

太陽光を受けるものは、すべからく退色していきます。
街中の看板も、建物の外壁も、窓際の床も。

変化に気付いて「うわぁ」と驚く事が、結構あります。

判断のバロメーター

もちろん紫外線は殺菌などの効果もあって有用ですし、
地球に住んでる以上、日が照るのは避けられないので、
退色はモノの状態のバロメーターの1つだと自分は捉えています。

日用品は褪せたらお別れして、新しいものを迎える。

生活に新しい風を入れるのに、「褪せる」という現象は必要不可欠なものだと感じた一場面でした。

にしても、本当にきれいなグラデーションだよなぁ。(しみじみ)
トーンだけ変わって、色相があまり変わっていないのが面白い。
(よく見ると、ちょっとずつ黄色方面に移動はしていますけど)
統一しているからこそできる楽しみです。

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藤田さんちの色彩事情 - Kei's Factory
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