見出し画像

地球を思わせる石

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は地球を思わせるような変わった石のお話。

石の名前はクリソコラ

あまり耳慣れない石ですね。
クリソコラは日本名で「珪孔雀石」と言います。
以前に記事にした「孔雀石 = マラカイト」と同じ鉱床から算出されます。

この不思議な響きの由来は、
金の精製に使われていたということで、
金を意味する「chrysos」と、にかわ(膠)を意味する「kolla」から。
この2語が合体して、クリソコラと呼ばれるようになりました。

本来は青い石ですが

本来は青い石らしいですが、大体は緑や青、赤褐色の鉱石と混ざりあった状態で算出されます。

その不透明さもあいまって、まるで宇宙から地球を見ているようなカラーリング。
ほどよく鈍くて、深みもある色が、不思議な「リアル感」をもたらしています。
地球をイメージした石と言われても、納得しちゃいますよね。
色の重なり方が見る場所によって異なるので、くるくる回しながら見たくなる石で、ごつごつした感じも好きです。
これが透明な石だったら全然イメージ違うんでしょうね。

ちなみに、クリソコラに珪酸溶液が染み込んで珪化、不透明~半透明な石になったものもあるそうです。
「ジェムシリカ」とか、「クリソコラ・クォーツ」などとも呼ばれるみたいですね。

手持ちの鉱石の中でもなかなか異質なコレクション。
モース硬度が低く脆いので慎重な取り扱いが必要ですが、それでもたまに出してぼんやり眺めていたい、豊かな色彩を持った石のご紹介でした。

いいなと思ったら応援しよう!

藤田さんちの色彩事情 - Kei's Factory
実体験&勉強から得た色彩のお話を発信しています。 よろしければサポートいただけると嬉しいです。 心躍る色彩のご紹介に繋がる様々なアイテムの準備に活用させていただきます。