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作品ができるまで - 『色を着る』を作品にしてみた 番外編
グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
この記事では作品が仕上がるまでをお見せします。
かなり細かい内容、かつテクニックなども紹介した長文の記事ですので、
ご興味ある方だけ読んでいただければと思い、有料記事とさせていただきました。
1. まずは撮影
なにはともあれ、写真をいじっていく作品なので、元の写真を撮影しないと始まりません。
打ち合わせをして「合うサイズと好みのスタイリング」を聞いてから、服を頼んでフィッティング…と撮影までに2回、準備時間を設けます。
今回は白バックで合成する前提なので、
自室の一角を撮影スタジオ化。
白バックのスクリーンと照明を立てて、ブースを作って撮影しました。
同じ商品ではないですが、こういうものを使っています。
撮影した元画像がこちら
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無印のビーズクッションに横たわってもらい、上から撮影しました。
そのままだと顔が後ろに落ちるため、
クッションを首の部分に入れて支えています。
【撮影機材&設定】
Canon EOS 7D Mark II
SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
焦点距離:45mm、F値:3.5、露出:1/100秒、ISO:400
花でアクセントを
テーマカラーと同じオレンジを中心にした花を用意しました。
衣装が単色に近いため、
花で「柄感を出し、動きを持たせる」形にしています。
あるとないとでは、画の華やかさがまったく異なる、重要なアイテムです。
2. パス抜きと顔のレタッチ
背景から余計な部分を切り取り、顔のシミやくすみ、特徴となりにくいホクロなどをレタッチで取り除きます。
この作品では、少し角度も変えていますね。
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髪の毛の処理が一番大変…。
あと花の右側、ジャケットから少しはみ出している部分など。
大まかにざっくりと切り取ってから、マスクをかけ、ペンタブレットで少しずつ不要な部分を落としていきます。
3. 背景の作成
今回は、素材サイトなどから購入したものを使っています。
(良いものがなければ自分で撮影することもあります)
もちろん「買ったものそのまま」では使いません。
多重にして、世界を作っていきます。
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この時点では、違和感凄いですね…。
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