見出し画像

カラフルな水晶

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は水晶の仲間のお話。

水晶の仲間はカラフル

透明な水晶には、いくつか仲間があります。
中でも有名どころなのが、
アメジスト(アメシスト)と言われる紫水晶。

他にも、
黄色のシトリン(黄水晶)、
ピンクのローズクォーツ(紅水晶)、
薄い茶のスモーキークォーツ(煙水晶)、
そして光を通さないモリオン(黒水晶)などがあります。

紫、ピンク、黄色、茶と紫~暖色系の色のグループが多いですね。
モリオンだけ異質な黒という感じ。

どうして色がつくの?

アメジストやシトリンなら、鉄イオン。
ローズクオーツはチタンイオンやアルミニウムイオン、
スモーキークォーツやモリオンはアルミニウムイオン。
水晶に入り込んだこれらの成分に、熱や放射能などが影響を与えることで発色します。

同じ鉄イオンを持つアメジストとシトリンは、
両方の色味を持ったアメトリンという石もあったりします。

スモーキークォーツとモリオンも、
黒色の濃さで呼び方が変わるイメージですね。
薄い茶の水晶(スモーキー) → 光を通す黒い水晶(ケアンゴーム) → 光を通さないほど黒い水晶(モリオン)と変化します。

左のスモーキークォーツは、お気に入りの一品。
透明度が高いけど、レインボーも出て、撫でまわしたくなります。


色の濃さや出方も様々

このように色が生まれるので、1つ1つの色の濃さや出方も千差万別。

アメジスト1つとっても、
名前の通り、ワインを取り込んだかのような深いアメジストもあれば、
うっすらとした紫から元来の透明にグラデーションするようなアメジストもあります。

濃い色の方が稀少ですが、自分の中では、濃いものも薄いものも、それぞれに味があって良いなぁと思っています。

手持ちのもので、濃さの違いが分かりやすい2つ。
濃い方は力強い魅力があって、淡い方は優しい甘さの氷菓子のよう。

以前書いたように、水晶のレインボーもあったりするので、キラキラ光る表面は様々な色彩を見せて、眺めてて楽しいですね。

取り扱いに注意

太陽光に当て続けると退色して、透明に戻ってしまいます。
窓辺などに飾っておくと色がどんどん薄くなるので、取り扱いに注意が必要です。
せっかくの色彩が薄れないようにしたいものですね。

水晶の中には、他にも面白いものがまだまだあるので、また次の機会にご紹介できればと思います。

実体験&勉強から得た色彩のお話を発信しています。 よろしければサポートいただけると嬉しいです。 心躍る色彩のご紹介に繋がる様々なアイテムの準備に活用させていただきます。