上野で楽しむ学びと芸術の秋
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
先日、上野で『和食展』と『モネ展』に行ってきたので、感想をまとめてみました。
芸術の秋とか言いつつ、季節はすっかり冬ですがお付き合いください。
和食展
上野科学博物館で現在行われている『和食展』。
10月28日~2024年2月25日(日)まで開催されています。
日本の水、キノコ、穀物、野菜、魚介、海藻などの食材の情報から始まり、
醤油や味噌、麹といった日本ならでは調味料の紹介、
縄文時代から近代にいたるまでの食生活の変化など、
ギュッと詰まった『和食』を知ることが出来る展覧会でした。
食材は模型の展示が多くて、実際の姿形を見ながら学べるのは良い体験!
実物大なので、生で見ると迫力が違います。
調味料コーナーは材料や過程、成分などが掲示されていて、様々なサンプルも置かれていました。
色彩好きとして心惹かれるものもあったりして面白かったですね。
食文化の歴史をたどるコーナーは数多くの食品サンプルが並んでいて、多くの方が立ち止まって見ていました。
その他にも『全国各地のお雑煮マップ』や『都道府県別:食に関する検索上位ワード』など、遊び心溢れるスペースも。
東京の検索ワード1位が「サイゼリヤ」なの、ちょっと面白かったです。
ミュージアムショップも「物産展かな?」と思わせるような、調味料のコーナーがあったりして、楽しかったです。
図録はビジュアル豊富な展示を補完するように、テキストメインの内容となっていて読み応え充分でした。
モネ - 連作の情景展
続いては、上野の森美術館で開催中の『モネ展』へ。
こちらは2024年1月28日(日)までやっています。
モネは一番好きな画家で、小さい頃から色々と作品を見ていました。
昔家族旅行でパリに行った時に見た、オランジュリー美術館地下の壁一面の睡蓮はいまだに忘れられない作品&光景。
また地元岡山の倉敷にある大原美術館にも展示があったり、うさぎやさんのオリジナルインクにモチーフのインクがあったり、家の中にモネのアイテムが潜んでいます。
今回は『連作の情景』ということで、同じモチーフを様々な時間帯・気候で描きあげられた作品を中心に展示されていました。
モネらしい、柔らかで色彩豊かな光と水、場所の空気感まで切り取ったような作品が多く、心が豊かになる時間を過ごせる良い展覧会。
祝日に行ったので、結構な混雑具合でゆったり見る感じではなかったのが残念でしたが…。(12月平日に再度行こうかなと思っています)
最近は撮影OKな展覧会が増えてきていますが、
モネ展も(一部を除いて)フラッシュなしでの撮影が可能だったのは、ちょっと驚きでしたね。
小さい頃から美術館に行く機会が多かった身としては、撮れないのが当たり前だったので、何も撮らずに帰ってきちゃいました。
ミュージアムショップも相当の込み具合で、入るまでにまた並ばないといけない状況だったので、今回は断念…。
必要最低限の図録は銀座蔦屋のオンラインで購入できたので、並ぶ余裕がない方はオススメです。