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藤田さんちの本棚紹介 #10

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日はカラフルで楽しい本をご紹介。

世界のパンチカラー配色見本帳

タイトルからパンチ効いてますよね。
表紙もカラフルで、ポップ。
発刊は2012年1月と10年前の本なので、掲載されているものが直に見れるかどうかは分かりませんが、パンチカラーの配色は、年や流行りにあまり左右されないので、いつ読んでも実用的な感じがします。

橋本実千代 城 一夫 / ザ・ハレーションズ
パイ・インターナショナル 発行
2012年1月11日初版 / 2,800円+税

ビビッドカラーで各国を旅する

見開いたページの左側にはインパクトのある写真が、
右側には、写真の地域・場所・作品や歴史の紹介、写真の中に見られる配色が掲載されています。

地域はヨーロッパ / アジア / アメリカ / アフリカ・中近東の4章立て。

オランダのプリント布地。ピンクに惹かれて。
東京・青梅にあるthe SOHOさんも載っています。
アフリカ喜望峰のビーチホテル。日本では見られない色彩。


地域ごとにちょっとずつ異なる色彩

強い配色は普段あまり使わないので、こうしてまとめて見られるのは、興奮度の高い体験だと思います。
そして一度読み終えて、見直してみた時に「地域によってちょっとずつ異なるんだなぁ」ということに気付きます。

どのページもカラフルなのですが、
色のチョイスや組み合わせ方に特色がある…というでしょうか。

少ない語彙力で表すと、
ヨーロッパは明るいけど、少し柔らかい感じ。
アジアはいわゆるオリエンタルな、少し奇抜な印象。
アメリカはエネルギッシュで躍動的。
アフリカ・中近東は、原色だけれど、それが地の感じというか。

考え方の引き出しとして

すぐに使える!使いたい!というものではないですが、知識や経験として知っておくと強烈に効く、そんな引き出しになるのが、パンチカラーだと思います。
かなり意識しないとキャッチできない(単純に見つからないだけでなく、強すぎて直視できない、なども踏まえて)ので、こうしてまとまっていると助かりますね。
色の歴史にまつわる本を多数記されている城 一夫さんも関わっておられるので、楽しく勉強できる一冊だと感じました。
ちょっと刺激の強い配色を見たい時にぜひ。


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藤田さんちの色彩事情 - Kei's Factory
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