トリコロールのあれこれ
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日はトリコロールのお話。
区切りはどこ?
トリコロールは、三色旗(主にフランス)を表す言葉で、基本的には1つの単語ですが、区切るとするなら「トリ・コロール」。
語感的に「トリコ・ロール」にしちゃいたくなる気持ちはありますね。
ロールケーキ的な感じで。
言葉をフランス語で書くと分かりやすくて
「Tricolore」=「Tri(3つの)・Colore(色)」
比率
フランス国旗としてのトリコロールの色の比率は1:1:1。
1946年10月27日憲法で同比率になるように制定されているそうです。
昔は青が小さく見えたり、白が大きく見えたり、ポールから通り赤が小さく見えたりで、色彩心理的に同幅に見えるように
になっていたとの事。
色の性質や距離で、幅を調整しているところにテクニックを感じます。
イタリアの三色旗
イタリアの同じような配色をしています。青が緑に変わっていますね。
イタリアンのお店によく掲げられてるので、こちらの方が見慣れてる感じがあります。
ちなみに、発音の違いで、同じ綴りながら読みは「トリコローレ」になります。
配色技法として使う場合は
「明快な3色配色」として活用します。
元の国旗であるフランス(青・白・赤)、イタリア(緑・白・赤)、ドイツ(黒・赤・黄)などのように「白・黒」と扱った配色が多いのが特徴です。
あとはラテンな感じの「赤・緑・黄」などもありますね。
また3色のトリコロールに対して、
2色のピコロールという配色技法もあります。
こちらも「明快な2色配色」で、同じく高コントラストな組み合わせが特徴的。
「赤・白」とか、「黒・白」とか、「黄色・黒」とか……ん?
日本の慶弔で使われる幕も、ある意味ピコロール配色ですね。
トリコロールは、服のタグなどで意外と身近にあったりします。
見かけたら「こういう呼び方」だったなぁと思い出してもらえると幸いです。
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