こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は桃の節句で見られる色彩を。
桃の節句をおさらい
そもそも桃の節句って何なのかをおさらいすると、
五節句の1つで、3月の上巳(3月最初の巳の日)に邪気祓いの行事をしていたのが始まりです。
3や5などの奇数は「陽の数字」で、それを重ねた3月3日は吉凶何かが起こる季節の変わり目。
そうした時期に咲き誇る桃の「不老長寿、子孫繁栄、邪気祓い」などの力を借りて、病気や災厄を祓って無事を祈りました。
ということで、「桃の節句」と言うそうです。
長生や子宝の象徴である桃と、女の子の末永い幸せを願う心が結び付いて、女の子の節句となっています。
お雛様
雛壇に飾られたお雛様。
一般的には紅系の襲の色目(「紅の薄用」「紅梅」など)が使われます。
ただ、意外と「桃」と名付けられる色目ってないんですよね。
最近は、そうした古くからの慣習に囚われない、春らしい明るい・淡いトーンの配色をしたお雛様も多い印象です。
三色の菱餅
象徴的なアイテムとして「紅・白・緑」の三色菱餅もありますよね。
あれは上から「紅=桃の花、白=雪、緑=新芽」を表します。
優しい色彩に季節が閉じ込められて、実際の味はともかく、なんだか食べたくなる姿をしています。
桃の節句に見られる色彩のお話でした。
明日は「桃色」について語りたいと思います。
※本当は合わせて書こうかなと思ったのですが、膨らみ過ぎて「桃色」から離れる箇所もあったので分割でお送りします。
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