学校で出来ないことを 夏休みにやってみよう
2022.8.4【123限目】
夏休みに逞しく育てる
夏休みは長くて色々なことが出来、自分で自由に使える時間が沢山あり、子どもたちは普段できなかったことも、やってみようと楽しんで計画を立てることが大切です。
夏休みも、もう半分が過ぎようとしています。そろそろ残った宿題が気になるころです。
計画を立てたけれど、なかなか思うように進んでいないものもあるかもしれませんが、この夏休みに初めて経験したことや、熱中したことや、頑張ったことがあると思います。
お手伝いを続けている子、暑い中、サッカーや野球、水泳などを頑張っている子、それぞれのやりたいことを楽しんでいると思います。
頑張ったけれども、上手くいかなかったこともあると思いますが、そんな経験も大切で、夏休みだからこそ、長い休みの中で色々な活動を通して、子どもたちは逞しく育ちます。
10歳の挑戦
中学年頃になると、計画して活動したり、見通しを持って考えたり出来るようになってきます。(やりたい事・学びたい事・夏休みの宿題・家の行事など)
できれば親は子供が計画したことに、手順ややり方に、いちいち口を出ししない方がいいです。計画を勝手に先取りしてしまうと、子供はやる気を失います。
子どもが自ら考え行動できるようになるまでは、失敗しても子どもを見守るという忍耐が必要です。子どもが計画的に生活をする基礎を身に付けるとき、そばでそっと見守ってあげることも大切な事です。
そして、夏休みに頑張ったことは、言葉にして認めてあげたいですね。きっと2学期に向けてのいいスタートが切れると思います。
三男の10歳の夏休み
三男が10歳の時、夫は山口県に単身赴任をしていました。夏休みに三男と二人で、夫のところに行き、海へ行ったり遊園地に遊びに行ったりして楽しみました。帰りは、三男だけが大阪に帰り、私はもう少しだけ残ることにしました。
帰る日の朝から、海の釣り堀に行って、息子は大きなタイを釣りました。それを保冷箱に入れて、大阪の家族のおみやげに持って帰ってもらいました。 山口県の新幹線の駅まで見送り、息子は一人で帰っていきました。初めての一人旅です。
三男は、私達や兄たちや祖父母がいつもそばにいたので、一人で大阪まで帰るのは心配でしたが、決めた事なので見送りました。
夜に電話をしたら、無事に帰って、自分の釣ったタイを皆に食べてもらったと嬉しそうでした。一回だけ道を尋ねただけで帰れたと自慢していました。
それ以来、三男は少し逞しくなったように思いました。自分一人でやり遂げた経験は大きかったと思います。
学校以外での活動や体験もこれからは大切だと思った夏休みでした。
「天才少女」須藤 弥勒(すとう みろく)さん 10歳の夏
1歳からゴルフを始め、17年・18年に世界ジュニアーゴルフで連覇し、今年の6月に、ジュニア欧州選手権を制して、史上初の4大メジャーもグランドスラムを達成し、「天才少女」と、呼ばれるようになりました。
7月にアメリカで、世界ジュニア選手権女子、9・10歳の部に出場しました。3日間の試合でしたが、いつも指導してくれているお父さんから、これから世界で闘うためには、自分で考えるゴルフをして成長して欲しいということで、お父さんは日本に残り、お母さんがキャディーでついていきました。
弥勒さんは、「優勝以外は、負け。」と、いう思いが強くのしかかってきていました。ゴルフは、メンタルスポーツで、勝ち続けることは難しい競技なので、心細かったと思います。
お母さんはプレイ中、アドバイスはせず、自分で考えるゴルフがスタートしました。1日目9位、2日目は22位に後退し崩れてしまい、2日目が終ってからお母さんが、弥勒さんの好きな食事を食べさせてあげることで、元気が出たそうです。心を切り替えることが出来て、3日目の最終日に17位に浮上しましたが、優勝は逃しました。
これからは、自分で考えるゴルフができるようになる事は大切ですし、大きな成長です。試合が終わって「優勝はできなかったけど、沢山の事を学びました」と、話していました。
お母さんは試合が終わった後で、弥勒さんを「大好きだよ。」と、抱きしめたことが印象的でした。弥勒さんはニコニコして10歳の子供の顔になっていました。
娘が自ら考え、プレイする姿を横で見ていて、何もアドバイスしないで見守ったお母さんもすごいと思いました。
負けた試合の中から、多くの学びがあり、これから弥勒さんが大きく成長するためのステップなると考えて計画されました。3日目が終って、弥勒さんは、優勝できなくても、落ち込まず、次の試合を楽しみにしている姿を見て、お父さんの思いがよくわかりました。
子供の自立に欠かせない事
先ず、やる気と活動です。活動するために考えたり工夫をしたりして、やり遂げる経験をしていきます。達成感を積み重ねることで自信を持ちます。失敗しても考えます。
失敗しても成功するための過程ですから、まずやってみるという、意志を持つことが大切だと思っています。
夏休みは、自分の興味のあることを「やってみる。」を経験して欲しいです。
自立するためには、まずやってみる。親はそれを見守り、認めてあげることが、逞しく育てるための1つの方法だと思います。
【編集担当より】
小学校の中学年くらいになると、一人で行動することも多くなり、世界が広がったように感じたように思います。そのころの夏は、どんなことをしていたでしょうか。かなり前なので記憶が曖昧です。
夏休みには、水やり当番というのがあったように思います。いつもと同じ通学路を、いつもと違う気分で、肌に刺さる日差しを感じながら歩いて行ったことを思い出しました。
実家は、校区の端にあったので、小学生の足で20分~30分くらいだったでしょうか。いつも以上に時間をかけてゆっくり歩いて行ったと思います。帰り道は、かなり大回りして歩いたことのない道で返りました。ちょっとしたひと夏の冒険でしょうか。
長いようで短い夏、いくつになっても今年の夏を楽しみたいものです。淀川花火も開催されるようですが、例年通りのイベントも今年は違った景色が見えることかと思います。暑い夏を存分に味わいたいと思います。
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