cold fish氏のレッドカード発行について思うこと。
cold fish氏、レッドカード発行。いかいか氏名義でもレッドカードをもらっているので、実質これで2度めの退場となる。まず最初に抑えておきたいのは、彼は優れた書き手である、ということ。だがしかしボルカさんとのやり取りでは、あなたは5chでは天然で話の通じない奴だと思われてるよ、などと人格攻撃、罵倒を繰り返しており、行き過ぎがあった。ルールにもし柔軟さが足りないとしても、もし仮にルールが悪法だったとしても法は法である。守るのが相当だろう。彼は逸脱した。それも度を越したほどに。ここで彼のコメントの姿勢、フォーラムでの活発さについて述べるが、彼は雄弁で自身の軸をブラさずに持つユーザーだった。作品においても時にビーレビやビーレビユーザー自体を煽る内容が多くはなっていたが「また、JPOPを聴いて、皮膚を、剥がしている、」などは彼の力量がはっきりと分かる傑作だった。私は彼に今一度、詩の中だけで完結するものを書いたらどうか、とメッセージを送ったが、それが彼の胸に届いたかは分からない。とにかくも傑作だったのは間違いない。しかも彼が、恐らく容易く書けるというレベルで書いたような作品だった。それほどの書き手がなぜコメ欄で「自制」出来ないか。それは彼の思考が常に止まることがないからだろう。彼は反射的に反応出来る作品や、フォーラムにはすかさず書き込む。ルールやマナーを無視しているという文言でさえ放り込む。問題はあろう。だがそれが彼なのだ。常に考え、感情もしっかりと言語化して発露する。私が思うに彼の思索、考えていること自体が詩の一部であり詩なのだ。彼は何か意見のあることに口を塞いだら、書けなくなるもしくは書けないタイプなのだと推察する。そのことの良し悪しについて僕は判断出来ない。彼は悪しきところも良きところもまとめて「詩」であった。普段の言動と詩作が一貫して、思考し書き続ける稀な存在だった。翻って彼の作品において、後期詩作品そのものや、書こうとしている核心について、終盤で投げやりになる、幻滅している様子を見せるということが、彼にはままあった。私が先に傑作と銘打った「また、JPOPを聴いて…」においてもそれが多少なりともあった。そのことを考えると、彼は最も詩に期待して、詩人に期待して、詩を愛していた人物なのではなかったかとの推察が浮かぶ。だからこそ低調一辺倒に彼には見える作品群、フォーラムで自分に寄せられる意見、コメントに幻滅していたのだろう。彼は書くものが全て詩の一部であった。そして何よりも詩に期待し、詩と真剣に向き合っていた。彼の詩への愛はビーレビにおいてはもう見ることは出来ない。彼は詩と連結している自身の思考すべてを曝け出して、彼そのものである詩と心中した。レッドカードを2度ももらったということも、彼の詩作の一部になるかもしれない。私自身はレッドカードは現運営が決めたことでもあるし、致し方ないと思っている。ただ彼の詩への熱情がコントロール出来ないほどに肥大化し、良きにつけ悪しきにつけ彼がモンスターになってしまったのが、残念でならないのだ。