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銀行は年末いつまで営業している?意外と知らないその理由

年末が近づくと気になるのが、銀行の営業日です。

多くの人が「銀行はいつまで営業しているの?」と疑問に思うでしょう。

実は、銀行は12月30日まで営業しています。

しかし、元銀行員として経験した私は、これが少し憂鬱なものでした。

家族や友人がクリスマスを過ぎると休暇に入る中、自分だけ年末ギリギリまで働くという状況に「なぜ?」と感じることもありました。

特に今年(2024年)は30日が休みになれば、年末年始は9連休になる可能性もあります。

この記事では、なぜ銀行が年末30日まで営業しているのか、その理由について解説します。

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銀行が年末30日まで営業する理由

結論から言うと、これは銀行法によって決められているためです。

具体的には以下の規定が影響しています。

【銀行の休日は以下の日に限る】
・日曜日
・国民の祝日
・12月31日から翌年1月3日
・土曜日

銀行法第15条より

また、銀行が独自に休業を決めるには特別な理由が必要で、臨時の休業には内閣総理大臣への届け出と公告が義務付けられています(銀行法第16条)。

つまり、法律により休みの日が明確に規定されており、逆にそれ以外の日は営業しなければいけません。


銀行の年末営業に対する利用者と行員の声

銀行が30日まで営業していることについて、利用者と銀行員の間にはさまざまな意見があると思います。

<想定される利用者の声>

  • 「年末は混雑していて時間がかかる」

  • 「ATMが使えれば、それでよい」

<想定される銀行員の声>

  • 「周りが休暇モードの中で働くのがつらい」

  • 「官公庁は休みなのに銀行だけ30日まで営業する必要があるのか疑問」


年末30日まで営業する必要は本当にあるのか?

私は銀行が年末30日まで営業する必要はないと考えます。

理由は以下の3点です。

  1. インターネットバンキングやATMでの対応が可能

    • 振込や残高照会など、多くの手続きはオンラインで済ませられます。

    • 相続手続きなど一部の業務を除けば、窓口対応が必要なケースは少なくなっています。

  2. 官公庁が既に休み

    • 法務局や信用保証協会などの公的機関は30日は休みです。そのため、銀行が営業していても、必要書類の手配ができない場合が多いです。

  3. 取引先も休み

    • 多くの企業も28日頃までには仕事納め。銀行だけ営業を続けても新規の取引が生まれる可能性は低いです。


銀行は今後どう変わるべき?

私は、銀行も年末は休んでいいと思います。

ただ、通常時の利便性を高める工夫はもっと必要ではないでしょうか。

例えば、以下のような柔軟な営業方法を取り入れてほしいです。

  • 平日15時以降の窓口営業

    • 仕事終わりに銀行を利用できる人が増えます。

  • 土日祝日の営業

    • 平日に窓口へ行けない利用者にとって、大きなメリット。

こうした取り組みを実現するためには、銀行業界全体の働き方改革も必要です。

例としては、多くの銀行で取り入れられてきました昼時間の休業です。

私が銀行の営業店勤務だった頃は、昼飯はまともに食べられませんでした。

銀行では、昼の時間帯は交代で休憩を取るのですが、窓口が混雑していると休みにくい雰囲気がありました。

今はそれほど窓口の来店する客は多くはないようですが、今度は行員自体が減っているので、やはり休みが取りにくいのではないでしょうか。

できる限り行員の負担を軽減しながら、利用者にとって使いやすい銀行へと変化することを期待しています。


まとめ:銀行の年末営業、見直す時期に来ているのでは?

銀行が年末30日まで営業している理由は法律にあります。

しかし、現代のデジタル化した金融環境や社会の変化を考えると、年末まで営業する必要はないように感じます。

むしろ、平日夜間や休日に営業する仕組みを整え、利用者も行員もより満足できる環境を作ることを考えてもらいたいです。

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Kei | MBA| 元銀行員
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