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卒業間近の高校生に読んで欲しいビジネス書3選

卒業を控えた今、多くの高校生が「この先の人生、どう進んでいけばいいのだろう?」と考えているのではないでしょうか。

大学に進学する人、就職する人、専門的な道に進む人、それぞれの選択肢がありますが、共通して必要になるのが「お金」「社会の仕組み」「将来のキャリア」に対する知識だと思います。

今回紹介する3冊は、そんなあなたにとって人生の武器となるビジネス書です。

社会に出る前に読んでおけば、将来の選択肢が広がり、後悔のない人生設計ができるようになると思います。大人も、ぜひ読んでみてください。


1. 『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』

人生100年時代、あなたのキャリアはどうなる?

かつての人生設計は、「教育→仕事→引退」の3ステージで構成されていました。

しかし、平均寿命が延び、100年生きることが当たり前になりつつある現代では、従来の生き方は通用しません。

本書は、「変化に適応する力」を持ち、多様な選択肢を取れる人生戦略が必要だと説いています。

著者は、これからの時代は「マルチステージ型の人生」が主流になると述べています。

これは、ひとつの職業や働き方にとらわれるのではなく、必要に応じて学び直し、新しい仕事に挑戦し続ける生き方です。

例えば、20代で会社員として働き、30代でフリーランス、40代で起業、50代で社会貢献活動、60代で再び学び直す、そんなキャリアの流動性が求められる時代になるかもしれません。

また、本書では「無形資産」の重要性についても語られています。

お金や不動産といった「有形資産」だけでなく、人脈やスキル、健康、好奇心といった「無形資産」を育てることが、長い人生を豊かにする鍵だと説いています。

社会に出る前に読むべき理由
・自分らしいキャリアを築くヒントを得られる
・ひとつの仕事に縛られず、多様な働き方を意識できる
・人生100年時代に必要な「学び続ける姿勢」の大切さが分かる


2. 『池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」』

資本主義の本質を理解しないと、搾取される側に回る

資本主義社会で生きる以上、その仕組みを知らなければ、無意識のうちに「搾取される側」になってしまいます。

マルクスの『資本論』は資本主義の本質を説いた名著ですが、難解で手が出しにくいのが現実です。

しかし、本書では池上彰氏が「高校生にもわかる言葉」で、資本主義の仕組みをやさしく解説しています。

たとえば、私たちは企業で働き、給料をもらって生活していますが、企業の目的は「労働者に給料を支払うこと」ではなく、「利益を最大化すること」です。

つまり、できるだけ安い賃金で労働者を雇い、余った利益を経営者や株主が手にするのが資本主義の本質です。

また、資本主義が生み出す「格差」の問題にも触れています。

資本を持つ者(経営者や投資家)は資本を増やす手段を持っていますが、労働者は労働力を提供するしかありません。

資本を持たない人は、経済的に不利な立場に追いやられやすいということを理解した上で社会に出ましょう。

これを理解することで、「お金の流れ」を知り、自分がどう生きるべきかを考えられるようになると思います。

社会に出る前に読むべき理由
・働く意味と、資本主義の仕組みを理解できる
・「お金を持つ側」と「労働する側」の違いを学べる
・搾取されないための経済リテラシーを身につけられる


3. 『いずれ起業したいな、と思っているきみに 17歳からのスタートアップの授業 アントレプレナー入門』

「将来、起業してみたい」と思えるはず

「いつか起業してみたいな」と思っている高校生にとって、本書は最高の入門書です。

著者はエンジェル投資家として数多くの起業家を支援しており、スタートアップのリアルな現場を知り尽くしています。

本書では、起業の基本や成功のポイントだけでなく、「若いうちに失敗することの価値」にも焦点を当てています。

たとえば、著者は「10代のうちに失敗する経験を積むほど、将来成功する確率が上がる」と述べています。

なぜなら、若いうちはリスクを取っても失うものが少なく、失敗しても学びを得やすいからです。

逆に、安定した会社に就職し、40代や50代になってから初めて起業すると、リスクが大きくなりすぎてチャレンジできない人が多いと伝えています。

また、スタートアップを成功させるために「市場を見る力」「チームを作る力」「資金を集める力」の3つが必要であることも解説されています。

これらのスキルは、起業しない人にとっても、社会で活躍するための大きな武器になると思います。

社会に出る前に読むべき理由
• 起業に必要な基礎知識とマインドセットを学べる
• 若いうちに挑戦することの価値を理解できる
• 会社員として働く場合にも役立つスキルを得られる


まとめ

人生の分岐点に立つ今、社会の仕組みやお金の流れ、キャリアの築き方を学ぶことはとても重要です。

『LIFE SHIFT』は、100年時代を生き抜く人生戦略を示し、『高校生からわかる資本論』は、資本主義の本質を理解するための知識を提供します。そして、『17歳からのスタートアップの授業』は、起業や挑戦の意義を伝えてくれる一冊です。

これらの書籍を通じて、未来を切り拓く力を身につけ、社会へ飛び出す準備を整えましょう

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Kei | MBA| 元銀行員
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