経理の計上を「現金主義→発生主義」に変更した方法
■内容
計上方法を「現金主義→発生主義」にかえた際のやり方を書いてみました。
■方法
〇変更タイミングの決定
いつから変更するかのタイミングを決める
基本は今期末or来期首。最悪でも四半期末で。
期中で行う場合は、月次での前年比較などがぐちゃぐちゃになることを考慮
なんだかんだ、結局、「やっぱり期首から月次で全部変えて」と言われる可能性高い
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〇元情報整理
全ての証跡を集める(BS、PL)
最低、変更タイミングの過去2カ月&未来1カ月。できれば過去は3か月以上。
項目ごとにエクセルにて整理(※参考エクセル作成)
売上
計上基準(タイミング)を決める。
原価
売上の計上基準に合わせて、費用収益を対応させていく。
販管費
とにかく請求書を集めて並べる
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〇期首残算出
発生主義での期首残を計算する。
売上、原価、販管費と項目ごとに残高を算出
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〇期首残の数値設定
振替仕訳の作成、投入。
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〇発生主義で計上
以降の仕訳を発生主義で計上
変更後すぐの月次を綺麗に締めることができてやっと終了。
■補足
〇過去修正、やるorやらん
過去に遡ってやる場合は結構大変、、、遡るとしても確定した前期以前をいじることは無い。期が始まって半分近く経過した状態で過去に遡るのは結構大変。特に、少額で商品種類が多いものを大量に販売するビジネスは特に大変。
〇売上計上基準を確認!
売上計上のタイミングについて、特に注意ください。基本は納品での売り上げが多いかと思いますが、上場を目指していて出荷を基準とする場合などは監査法人に確認が必要だったりします。
〇半年分まとめて
私が実際に行った際は、半期のタイミングで行いました。期末については毎年決算整理で発生主義に1次的に戻していますが、それ以外は全て現金主義での計上でした。入社やきりの良くて一番早いタイミングがそこだったので、半年分をまとめてという形になりました。入社タイミングは運なので、そこは、、、という感じです。