熊野古道旅行記1
何とか台風がそれたっぽいので、台風がそれると祈って、熊野古道和歌山に旅行に行ってきた。いや素晴らしかった。それを振り返っていきたい。
初日編
朝5時に地元の駅を出て午前7時25分発の飛行機に乗り南紀白浜空港へ。5時3分の電車に乗らねばならんのに寝坊や、忘れ物で最寄りの駅の途中からダッシュで家に引き返し、朝っぱらからタイムトライアルとかが始まった、焦ったがそれもまぁ良い思い出であろう。汗だくで電車が出る寸前に駅に着く。飛行機なので結構焦った。ゆとりのある時間調整はしてあったのだけれどもね。
白浜空港からバスに乗り熊野古道を目指す。熊野古道といってもすべての道を歩くわけではなく、メジャーなところをつまみ食いして歩きたいわけで、まず熊野本宮まで出てしまう。そこから発信門王子までバスに乗り、発信門王子から再び徒歩で熊野本宮を目指す。
いきなり新宮まで行くバスに乗るというかなりの旅である。
こっからこうである。和歌山県広いな。そうしてつきました熊野古道のある意味玄関口、発心門王子!ここからいよいよ今回の旅が始まる。ここまで自宅から7時間半!旅が始まるまで長過ぎである。いや東京からはいきづらいね。
発心門王子…熊野古道沿いに残る「熊野九十九王子」は熊野権現の子神を祀る社で、その中で格式の高い「五体王子」の一つが、この発心門王子(ほっしんもんおうじ)です。「菩提心を発す門」という意味で、聖域熊野本宮の入り口で、以前は、大鳥居が建っていたそうです。
とはいってもまずは飯。家から7時間半もたってるのである。ハンガーノックで倒れてしまう。というわけで、乗り換えの熊野本宮のバス停で買っためはり寿司。
簡単に言うと高菜の葉っぱで巻いたおにぎりみたいなお寿司。時間の関係で本宮のすぐそばでしか買えなかったが、よく下調べして買うのがいいと思う。お弁当には最適。2個600円だったのでこれは高いほうの部類。もっと安くておいしいところはあるはずなのでよく下調べしよう。でもまぁ、おいしかった。
では、中辺路の旅路に出発!
和歌山の旅を一つとしてめはり寿司こなしたところで、熊野古道歩きを開始。熊野古道は平安かる続く参拝の道。歴史の道であり、祈りの道でもあり、生活の道でもある。古くからある杉並木の町を歩く。基本はこのような杉並木の道である。けっこう整備されていますね。長らく人が使い続けている道である証拠だね。
高い杉の木がそびえたつのでその木陰にシダ植物が生えている場所が多い。さらに和歌山は黒潮の影響で温かく水蒸気がこもりやすいために多雨地帯なのでこういった道が多い。ちなみにほとんど曇りだったんだけれども、時折気にならない程度の小雨がぱらつき、実に足元が滑りやすいのでおとずれる際には滑りづらい靴があるとおすすめです。
中辺路は熊野古道の中でも最もポピュラーな道で、しかも発心門王子から熊野本宮はその中でも人気の道。コロナの影響で人が少なく歩きやすかったですが、それでも人がいないわけではない感じでした。それもこの発心門王子からの道のりが見どころにあふれているからと、休憩場所も程よく起伏も激しくないからだと思います。おすすめの道ですよ。
ふとした杉並木の切れ目からはるかかたなにある熊野本宮の地を目にして思わず伏せて拝んだという場所「伏拝王子」本当に少しの山の切れ目からわずかな平野が望め、その奥にはまたいくつもの山々が重ねっており、そらはるか京都からここまで歩いてきて、いよいよ初めてゴールが見えたらおが見たくなるよなぁ、と納得。
三軒茶屋跡はかつて茶屋があった関所の場所(関所の写真は地元パンフレットから拝借)。休憩場所として整備されており、トイレもある。小辺路という奈良県からくるルートとの合流地点でもある。トイレ休憩なども計画的にとれるのも昔からなのであろう。
そこから歩くこと20分。ついに熊野古道(のもより展望場所)より鳥居を肉眼で確認。大斎原(おおゆのはら)の鳥居である。水害で明治の時期に流された旧熊野本宮の大鳥居のあった場所ですね。後ろの白い部分が川の中州でそこにかつて熊野本宮があったのだそうな。この景色はまさに感動的であったね!ついに来たんだ、たどり着いたんだ!って気分が高揚するのがわかる。つかれた足取りも軽くなり、練馬区を出てから11時間、熊野三山は熊野本宮にゴールイン!(飯30分歩行時間+休憩時間3時間)
裏口みたいなところだけれども。
ヤタガラスのポストがお出迎え
狛犬もマスクをしています。
さすが日本のおまたある神社のおおもとになったところである。雰囲気がいいね。
全国3000社ある熊野神社の総本宮全国熊野神社です。上四社、中四社、下四社の三社からなり熊野三所権現と言われます。
さっき熊野古道から見た大鳥居。
ジョジョの荒木先生のイラストお守り。実物はこちら。
御手水にもヤタガラスさんがいました。
最後に歩いてきた道を振り返ってみると、そこに熊野本宮の参道入り口が!充実したよい旅路でした。(注:熊野本宮大社は一度水害で流されており、この場所はまだ以前は熊野古道であり、この先にある大斎原が大社の入り口だったのでこういう構図になった、曼荼羅参照)。
続いてはさっそく一杯開けてお宿へ移動。
注意:酒飲んでも熊野本宮周辺では捨てることができません。空き缶空き瓶、持ち帰ること前提で飲みましょう。
熊野本宮付近の宿で温泉は三か所、冬に千人風呂で有名な「川を掘れば温泉がわく」川湯温泉、日本で唯一世界遺産に登録された温泉「つぼ湯」がある湯の峰温泉、そんで渡瀬温泉。今回はせっかくなので世界遺産につかろうと思い湯の峰温泉へ。大日越えという熊野古道をゆけば2時間でつくが、山道が厳しいので、バスで15分を選択し湯の峰温泉へ。
たどり着きました温泉街こちらが湯の峰温泉、その中であづまやという旅館にお世話になる。
いや本当にいい温泉宿だった。
まずは世界遺産のつぼ湯の立ち寄り湯の予約を取りお宿のお風呂へ。
お宿の公式より
まずもってすごく良い泉質の温泉に、これが露天風呂と、檜風呂で。宣言が90度超えてるのでできる日本で数件しかないという、温泉の熱を利用した蒸し風呂(ようはサウナ)も最高であった。本当にお湯がいい、もちろん源泉かけ流し100%!
そのあとは宿でのお食事になったのだが、うまい!
こんな感じのメニュー。
第二部で熊野和牛のしゃぶしゃぶとイワナが来て、もう大満足!一日の疲れがぶっ飛びます!
世界遺産のつぼ湯にも入ってきたのだが、そちらの詳細は2日目朝のほうで。
なお、松戸吉井杯で壮絶に35年さんから買って抜けたこの日は終わるのだが、それはそれ。翌日は速玉神社を中心に回り勝浦まで出向きます。
本日の行程
5:00地元駅ー6:40羽田空港7:25ー8:35白浜空港9:25ー11:50熊野本宮12:00ー12:15発信門王子ー熊野古道散策ー熊野本宮16:40ー湯の峰温泉:1泊
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