第64回オールスター競輪(GI)優勝は古性優作!決勝戦レポート
競輪選手には色々なタイプがありますが、今日のレースを見せてくれた脇本雄太の競走内容は素晴らしいですよね。
まずケレン味なく先行する気持ちの強さが本当に感服します。更にゴール前はしっかり差した古性優作に軍配が上がりました。
しかし、この実力をもってしても時の運というか、オリンピックのメダルは遠かったのだと思うと、更に胸にぐさっとくるものがあります。
横一線となったゴール。4番古性優作一歩抜け出した。
レース後、脇本と話す古性。
《ダッグアウトから》
■12レース 決勝戦
●優勝の古性優作
「いやー、信じられないですね。平原さんが内にいたのはわかったのでシャクられないようにと、新田さんが仕掛けてきていたので自分がどういう風にカバーするかを考えていました。上手いことできたかなとは思ったけど、最後は脇本さんが粘ってくれただけです。もうワンツーという結果に言うことは何もないですね、嬉しいです。脇本さんを差すことが目標であった時期があったんですけど、他の地区の選手は自力で脇本さんを倒すことを考えていて、おれで力の差ができていたのを感じたんです。自分が自力でもしっかり先輩たちを連れていけたら、決勝戦でもっと僕たちが戦いやすくなるんじゃないかと思ったんです。そういう心境の変化があったのが、こうやって連携した時にそうやって信頼してもらって、すごい早めから仕掛けてもらったという結果につながったのかなと思います。オリオン賞に選んでいただいて、最高のスタートを切れたので、なんとか期待に応えたいと思って走れたと思います。僕の中で村上義弘さんの存在が大きくて、村上さんに追いつくことはできないと思うけど、少しでも近づいていきたいです。村上さんのレースを見て勉強してきたことがこうして結果につながったのかなと思います。この優勝がたまたまと言われないように、次も頑張りたいと思います!」
●2着の脇本雄太
「今、自分ができることは全部やったんじゃないかと思います。ライン2車の戦い方や古性君との信頼関係が出ていたレースだと思います。何度も自分のラインから優勝者を出してきましたが、何度味わってもこの感動は色あせないなって思いました」
●3着の守澤太志
「スピードがすごかったです。最後は慎太郎さんが内に行ってくれた分、自分が外を伸びた感じですね。自分の持っている力は出し切ったと思うけど、所々離れていたので、まだ修正していきたいと思います」
●4着の平原康多
「ワッキーがどこから行くかわからなかった分、最初踏み遅れてしまって、つけきれたけど、本当にワッキーが強かったですね。新田が自分の横を通過して、古性がどうするんだって思ってました。張ったら内しかなかったけど、張らずに止まってしまったので、最後はコースを行くのに踏み遅れてしまいました」
●5着の新田祐大
「残り2周での深谷君の動き、そこからの脇本の動き、その中で自分の力を出せるポジション取りはでき、そこから仕掛けることもできましたが、力負けをしてしまっただけです。そこをふまえて、次はどう動いていくか対策を考えて走りたいと思います。地元で気合は入っていたし、ペダルもいい感覚で踏み込めてはいたけど、結果、力負けしたなっていうのは感じているので、これから競輪でしっかり修正していって、自分の持ち味を活かせるレースをできるように頑張っていきたいと思います!」
●6着の佐藤慎太郎
「余裕がないわけじゃないんだけど、ゴール前伸びなかったですね。その外を守澤が伸びているから、単純に自分の脚が足らないんだと思いますし、これからしっかりトレーニングしなくちゃいけないと思いました。ちょっと俺にとっても新田の仕掛けは判断が難しい仕掛けでした。あれよりも遅ければ、平原の内を踏むなりできたと思うんですけど、新田も伸びていっていたので内に切り込むわけにはいかないですからね。その時に平原が古性と脇本の間を踏んでくれれば、俺は古性目がけてスポンっと行くようなイメージはできたんですけど、一瞬、3コーナーでそういうイメージができたので頭まで行けるかなと思ったけど、前の3人の動きがそういう風にはいかなかったですね。イメージとちがいましたね。地元でなかなかないチャンス、決勝に乗っただけで終わってしまったので悔しさが強いですね」
●7着の成田和也
「もうちょっとゴチャゴチャしたら面白いかなとは思っていましたけど。で、打鐘からスピードがかなりあがって苦しかったです。予想通りの展開だったけど、最後ちょっと自分の力が足らなかったです。久しぶりにああゆう緊張感を味わえたし、スピードも全然違ったので、いい指標になりますね」●7着の成田和也「もうちょっとゴチャゴチャしたら面白いかなとは思っていましたけど。で、打鐘からスピードがかなりあがって苦しかったです。予想通りの展開だったけど、最後ちょっと自分の力が足らなかったです。久しぶりにああゆう緊張感を味わえたし、スピードも全然違ったので、いい指標になりますね」
●8着の中川誠一郎
「とても駆けられるスピードじゃなかったです。参りましたね(苦笑)。でも、また抵抗はしていきたいと思います」
●9着の深谷知広
「全部が中途半端でした。もっと打鐘から思い切って行けていれば、満足して終われたと思うんですけど、単騎だったし、2周から打鐘までけっこう踏んだので…残念な結果でした。出切るのでけっこう脚を使ってしまったので、1人という心の弱さが出ました。次回、また頑張りたいと思います」