「睡眠」に関しての個人的で前向きな考察。
年を取ってきたのか、人間的に無駄が削ぎ落とされたのか…
物欲やら出世欲やらよりも三大欲求のほうが大事になってきている。
まぁ、もとから前者のような欲望があまり無い方ではあるのだが…
兎にも角にも、最近は寝ることがことさら好きだ。
社会人になってから、睡眠時間がおかしなことになっている時期が長かったのもあり、ゆっくり寝れるというのがシンプルに気持ちが良い。
特に何かをしながらの寝落ちが気に入っている。
早めに昼飯食って昼過ぎに読書中に寝落ちするのを狙ってやりたいオジサンです。
睡眠は布団やベッドに限らず、ソファ、ハンモック、畳、机、移動中の車や電車、どこでも出来る最高の娯楽だと思っている。
道具はこだわれば高いのもあるのかもしれないけど、まぁ基本プレイは無料だしね。
寝ると気持ちがいいとか、疲労回復するとか、たまにいい夢が見れる、そんな感じで良い効能があるが、それより何より基本的に意識を失うことになるというのがとても良い。
自分は基本的にネガティブな精神性を持っているので、どうしても起きている時間のうち多くを失意と、絶望で埋める羽目になる。
そういう性質だという自覚があるので、時には紙に書き出し、時には泣き、時には瞑想をするようにしているが、どれもこれも解決策というよりは、ささやかな抵抗という感じで「悩んでしまう」という事自体はかき消すことが難しい。
その点、睡眠中にはあまり自覚的に絶望することが少ない。
もちろん悪夢を見ることはあるが、あくまで悪夢を見て苦しむだけで、現実的に悩みはしない。
現実の影響を受けている悪夢と、現実で現実的に悩んでいるには、かなり大きな隔たりがあるので…
なので、一般人の生活から逸脱しない行動で悟りに最も近いのは睡眠中の無防備で無意識な思考の放棄なんじゃないかと考えている。
タダで擬似的に悟れる(悟れない)なら、かなりコスパいいっしょ睡眠。
みんなもっと寝たほうが良いし、睡眠時間を「もったいない！」なんて思わないで済むような精神的な余裕を持って、楽しく生きていきましょうね人類…
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