
「出会えて良かったと思ってもらえるよう、真心を込めて接していきたい」職業指導員/柳 濟光のインタビュー
こんにちは!
「障がいを特別なものにしない会社」KEIPE(ケイプ)株式会社です。
KEIPEでは、何らかの障がいを抱えて就労が困難になった方の社会復帰を支援する福祉サービスを展開しています。
連載「KEIPEople」(KEIPE + people)では、KEIPEで働く仲間たちをインタビュー形式でご紹介!今回紹介するのは、職業指導員の柳 濟光(ゆ ちぇくわん)です。
職業指導員/柳のキャリアと仕事
柳 濟光
2001年生まれ・山梨県甲府市出身・山梨県立甲府城西高校・専門学校サンテクノカレッジマルチメディア科卒業。
幼いころから絵を描いたり物を作ったりすることが大好き。高校と専門学校でパソコンやデザインについて学び、専門学校時代は課外活動にも積極的に参加して作品作りに熱中。専門学校卒業後は、元々興味のあった福祉関係の仕事に就きたいと考え、2021年6月にKEIPEに入社。
ーKEIPEではどのような業務をしていますか?
現在は笛吹事業所で、メンバー(利用者)さんの業務のサポートを行っています。
主に関わっているのはPC業務です。マニュアルの作成やMTGを行い、メンバーさんが業務を進めやすいように工夫しています。
また、納品のやりとりなど、メンバーさんとクライアントさんを繋ぐのも仕事のひとつです。
メンバーさんと関わる際、大切にしているのは、共に学び、考えていくこと。
メンバーさんの中には、業務中に悩みを抱えてしまう方や、気分が落ちこんでしまう方もいます。
そのような方に対して一方的にアドバイスするのではなく、どうすれば悩みが晴れるのか一緒に話し合い、メンバーさん自身が考えて行動できるようサポートしています。
「メンバーだから」「サポーターだから」と線引きせず、KEIPEで共に働く仲間として助け合うのが大切です。
「障がいを特別なものにしない」という言葉に強い共感を覚えた
―KEIPEで働こうと思った理由を教えてください。
「より近い距離で人の役に立ちたい」
私はこのような想いから、福祉関係の仕事に興味を持ちました。就職活動をしているときに、たまたま見つけたのがKEIPEの求人です。
ホームページなどの情報を見ると、メンバーさんやサポーターさん、一人ひとりを大切にしている企業だと伝わってきました。
見学に応募後、2時間も経たないうちに木原さんからお電話がかかってきて、「はやっ!」と思わず声が出ました。
見学をしてみて何よりも印象に残ったのは「障がいを特別なものにしない」という企業理念です。
私は小中学校時代、障がいを持つ友人がいました。
彼は体を動かすことや言葉を聞き取るのが苦手で、サポートが必要なことが多くありました。しかし、みんなと同じようにできることもいっぱいあり、私は彼にたくさん助けられたのを覚えています。
しかし周りの人は彼にどこか一線を引いて接していたのです。私は子供ながらその現状にモヤモヤし、このように思いました。
得意不得意や助け合うことに、障害の有無は関係ないはず。
この経験があったからこそ「障害を特別なものにしない」という言葉に強く共感しました。
また、想像以上にアットホームな雰囲気だと感じたのも、働きたいと思った理由のひとつです。
見学や面接を担当してくださった奥野さんと木原さんは、事あるごとに「ありがとうございます!!」と言ってくださいました。
企業理念にもある「関わる全ての方の心が満たされる場」を全力で体現しているのだと感じ、強く印象に残りました。
メンバーさんと少しずつ信頼関係を築けたのが嬉しい
ーKEIPEで働き始めてから、印象的なエピソードがあれば教えてください。
入社当初はメンバーさんから頼ってもらえず「自分でも分かることなのに…」と、少し悔しい思いをしていました。
しかし日々お話していくにつれて、「柳さん!」と声を掛けられる機会が増えました。
最初の頃は声が小さく全然話してくれなかったメンバーさんも、今では明るく大きな声でお話してくれます。
信頼関係が築けてきたと実感したときは、本当にうれしかったです。
当初勤めていた5丁目オフィスから、現在の笛吹事業所に異動することになった際、5丁目のメンバーさんから「寂しくなる」と言ってもらえました。
メッセージやお手紙をいただき、頑張って良かったと感じました。
多くの方々と関わり、その人柄を知っていくのが楽しい
―この仕事をしていて良かったと思う瞬間はどんな時ですか?
とくに嬉しいと感じる瞬間は
「ありがとう」の言葉を言ってもらえたとき。
「柳さんが丁寧に教えてくれたから良かった」など、自分がサポートしたことでメンバーさんに感謝されると、身近な人の助けになっているのが実感できてとても嬉しくなります。
また、色々な人と関われるところが、この仕事をしていて良かったと思えるところです。
たとえば自分の知らないことを知っている方、自分と同じ趣味を持っている方など。様々な人と関わり、その人柄や気持ちを知っていくのがとても楽しいです。
皆さんが心地よく毎日を過ごせるようサポートしたい
ー今後のご自身の目標や展望を教えてください。
まだ具体的な目標は見つけられていませんが、自分が関わった方々の記憶に残るようなサポートをしていきたいと考えています。
メンバーさんがいつかKEIPEを卒業した後、日々のふとした瞬間に私のことを思い出し、
「柳さんに出会えてよかった」
と、思ってもらいたいです。そのために関わる全ての方に対して、誠実に真心を込めて接していきたいと思います。
また、みんなが楽しく、心地良く毎日を過ごせるような何かを作りたいです。
以前メンバーさんと会話をしているときに「趣味は何ですか?」と聞いたところ「何もない」とおっしゃる方が何人もいました。
プライベートをどう過ごすかは個人の自由です。でも何か一つでも良いから、心がワクワクしたり、楽しい、心地良いと感じたりできるものを見つけて欲しいと思いました。
KEIPEの仲間だけではなく、地域の方々が皆で楽しく過ごせるようなものや、集まれる場があれば、KEIPEの目指すビジョンにも繋がっていくのではないかと考えています。
***
連載「KEIPEople」では、今後もKEIPEで働く仲間たちを紹介していきます。
KEIPEをもっと詳しく知りたい方はぜひHPをご覧ください!