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長田神社〜兵庫県神戸市長田区

長田(ながた)神社


【所在地】

兵庫県神戸市長田区



【御祭神】

事代主神(ことしろぬしのかみ)



【由緒と歴史】

201年2月、神功皇后(じんぐうこうごう)の三韓征伐〔新羅遠征〕からの帰途、船が動かなくなった。
*務古水門(むこのすいもん)で神占いを行うと、事代主神が現れ、次のような神託があった。
『吾(あ)を御心(みこころ)長田の国に祀れ』
その後、豪族・山背根子(やましろのねこ)の娘・長媛(ながひめ)に事代主神を祀らせ、航海安全を祈った。
船は動き出し、海を渡ることができた。

*務古水門:兵庫県尼崎市の武庫川の河口



【神占いで現れた4人の神】

上記の神占いの内容を少し詳しく説明すると、務古水門での神占いで現れた神は、事代主神だけではない。
事代主神の他には、天照大神、稚日女尊(わかひるめのみこと)、住吉三神(すみよしさんしん)の4人の神が現れ、それぞれ神託を下している。
神託を受け、神の教えの通りにしたところ、船は動き出し、平和に海を渡ることができた。



【摂末社】

本殿向かって右側
[天照皇大御神社]
祭神:天照大御神


本殿向かって左側
[八幡社]
祭神:応神天皇


[松尾社]
祭神:大山咋神(おおやまくいのかみ)
   春日大神(かすがのおおかみ)


[月読社]祭神:月読神(つくよみのかみ)


[楠宮稲荷社]
祭神:倉稲魂神(うかのみたまのかみ)


[楠鷹稲荷社]
楠木の傍に楠宮稲荷社とは別に鎮座している。


[出雲社]
祭神:大國主神(おおくにぬしのかみ)

手前・出雲社 奥・蛭子社


[蛭子社]
祭神:蛭子神(ひるこのかみ)


[遥拝所]



【おわりに】

長田神社に到着し、案内看板を眺めた。

『事代主神の御神徳を敬仰する氏子崇敬者に「和顔愛語」必要を呼びかけ、長田神社「にこにこ会」を起こしております』
と書かれているのを見てドキッとした。
初めて兵庫県を訪れた私は、思うように目的地に進まないことにイライラして、主人に当たっていた。
目的地までは迷いもせず、スムーズに辿り着いていたのだが、せっかちな私がいけないのだ。
そして、本殿で参拝していると、七五三の祈祷を受けていた家族に、神主さんが「いつもにこにこを心掛けて…」と言っているのが聞こえ、ビクッとした。
見えない存在に「にこにこしなさい」と言われているような気がして反省した。
神木と赤えいの由来を見て、えいは蛋白で美味しいことを思い出し、えいの煮付けが食べたくなった。
昔は、赤えいは安価で貴重な蛋白源だったそうで、「赤えいを断つことは難しかっただろうな」と思った。


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山背根子、事代主神の別名とその意味、務古水門での4人の神の神託内容、神功皇后と武内宿禰の航路、御神木と赤えいの伝承などについて書いています。

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