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『三田文學』2024年春季号(157号)のご紹介

こんにちは! 編集部員Aです。本日4月19日より『三田文學』2024年春季号(157号)が発売されます。

今号は第30回三田文學新人賞の発表号です。今年は小説部門と評論部門からそれぞれ佳作が出ました!今年も受賞者へのインタビューを行い、動画を公開予定です。どうぞお楽しみに!
ちなみに小説部門の石澤遥さんはなんと、前号(156号)で発表のあった第40回織田作之助青春賞の受賞者でもあります。連続受賞、おめでとうございます!

また、小説ではヒップホップグループの「HOME MADE家族」でラッパーのKUROとしてもご活躍されている、サミュエル・サトシさんの中編小説や、昨年の三田文學新人賞受賞者、鳥山まことさんの受賞後第一作を掲載しております。

三田文学会にもいつも熱いご支援をくださり、昨年亡くなられた三木卓氏への追悼文では、かまくら春秋社の伊藤玄二郎さんが氏との50年以上の付き合いを振り返った文章をお寄せくださいました。

武・アーサー・ソーントンさんの評論は、かねてから言われていた「批評理論と陰謀論は似ているのか」という懸念について、コロナ禍のパンデミックを経た今だからこそ見える世界を深掘りしてくれています。

◆第30回三田文學新人賞 発表
〈小説部門〉佳作
石澤遥 金色の目
〈評論部門〉佳作
山根息吹 人間漱石におけるケアの痕跡――その文学の和解の力
[選評]いしいしんじ/青来有一/田中和生/持田叙子
 
◆小説
サミュエル・サトシ 俺たちに言わせりゃ’94
鳥山まこと 欲求アレルギー
 
◆追悼 三木卓
伊藤玄二郎 三木卓さんの『路地』と『りんご』
 
◆評論
武・アーサー・ソーントン 批評理論と陰謀論は似ているのか―フーコー、アガンベン、ジェイムソンを通して―
 
◆巻頭詩
平田俊子 水の一日
◆詩
菊井崇史 終熄なき問いの静寂に
◆随筆
七里圭 吉増さんの、遠さについて
 
■連載
◆対比列伝 作家の仕事場[第三回]
前田速夫 遅れて来た青年 開高健VS大江健三郎
◆詩/リレーエッセー 詩から明日へ[第四回]
岸田将幸 幼い筆跡
◆演劇随想/舞台の輝き[第四回]
坂手洋二 「現場」と「上演」のあいだ
琉球弧歌巡礼りゅうきゅうこうたじゅんれい[第十一回]
宮沢和史 『艦砲ぬぇーぬくさー』
◆短歌/随筆 歌評たけくらべ[第十回]
水原紫苑×川野里子 前川佐美雄『大和』
◆俳句/随筆 融和と慰謝の俳句[第九回]
髙柳克弘 身体
◆映画評 電影的温故知新[第二十三回]
佐藤元状 『EO』、あるいは変身について

■書評
バーナディン・エヴァリスト『少女、女、ほか』(渡辺佐智江 訳) 河内恵子
荒俣宏『福翁夢中伝』 巽孝之
山下澄人『FICTION』 白濱宏海
逢坂冬馬『歌われなかった海賊へ』 松村美里
玄侑宗久『桃太郎のユーウツ』 田村初美

■新同人雑誌評 佐々木義登/加藤有佳織
■会員投稿欄・ろばの耳 在田淑子/鈴木文枝
■イベントレポート 森山緑 アムバルワリア祭XIII 西脇順三郎と「何でも諧謔」の世界 えっ、芭蕉も? ボードレールも?
■『三田文學』創刊100巻820号記念賛助金寄附者御芳名
※大和田俊之氏の連載は今号休載いたします

どうぞお近くの書店、あるいは下記リンクより、お手に取ってみてください。
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