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『安心・安定』  山田英志

この度、慶應義塾體育會競走部108代目主務を拝命しました、山田英志です。

小説は書き出しが命、というネット記事を最近見たもので、熟考に熟考を重ねた結果、渾身の自己紹介です。昭和文学みたいな凝ったセンスのある書き出しを書きたかった今日この頃。次の幹部ブログまでには、なんとか用意したいな。

さて、今回は所信表明ということで、自分の頭にあることを書いてみます。主務系って何やっているの?って、皆さん思っていることでしょうし、何を考えているかくらい伝わればいいなと思っています。


1,主務チームのこと

主務チームとは何か?
何人か前の幹部ブログで、飴野が「競走部の価値向上を目指す集団」と書いてくれました。競走部の価値。部内の中での価値と、外部からの価値。「うちの部活いいよね」、と部内のみんながそう思い、「慶應競走部ってすごいじゃん」、と部外の人に認めさせること。それが部の価値向上です。これがまた、何千何万というやり方があって、難しい。答えのない問いですね。考える人の数だけ、やり方も生まれる。

それに加えて、僕が大事だと思っていることは、価値向上の前のステップ。自明すぎてあまり言及されづらいかもしれないけれど、それは

部の均衡の保持

部内のパワーバランス。主務チーム内の領域分け。いろんなものを、まずは安定させなきゃいけない(一言でまとめるけれど)部運営を安定させてから、強化や価値向上といったものを考える。これが論理だと思っていて、その地盤を整えなければならない。いろいろありますが、主務として、部を何としても安定させ、平穏なものにしてみせます。

主務チームの使命は、「部の、均衡保持と価値向上」。精進してまいります。

2,自分のこと

幹部マネブロに、「この人に言ったら大丈夫」な主務になります、と書きました。安心感の主務を宣言しました。

今回書くのは、その根底にあるものです。自分の核。信念。理論とかじゃなくて、性格的なものではあるんですが、

「自分が一番に拍手される人になるよりも、拍手されている人から感謝される人でありたい。」

僕は巣鴨中学・巣鴨高校という男子校に青春をささげたのですが、ずっと言われ続けたのが「縁の下の力持ちたれ」。「賢くなくていい、泥臭く地道に縁の下の力持ちができる子が、最後は勝つんだ」と、事あることに校長から言われたのを覚えています。

中高の6年間って恐ろしくて、卒業して環境が変わっても、6年間毎週聞いた言葉は身に染みついています。皆の、そして組織の縁の下の力持ちになる。そう思って主務チームに入り幹部になってはや1年。主務チームを統べる立場になってしまいました。ただ変わらず、自分は主将の、幹部の、そして主務チームの、もっと言えば競走部の縁の下の力持ちでいたい。皆が輝く手助けがしたい。最初にこう表明する主務は、けっこう新しい方かもしれないですね。

3,最後に

安心感の主務の話も少しだけ。
壁なき人間でもいたいと思っています。
話しかけづらいな、壁を感じるな、という壁は当然なし。距離感の近い主務。
少し壁の意味合いが変わりますが、その他にも例えば

・主務にこれを話すとまずいかな、という立場の壁。
・こうしてほしいけど、先代まではこうやってきたからな…という前例の壁。
・こういった懸念があるよ、厳しいよ、といった懸念の壁。
などなど。
一切・完全に、とまでは言いませんが、極力このような壁達は無視していきたい。

主務だって所詮一部員です。
107代までがどうであれ、今をよくするのが僕の仕事です。
懸念が見えているならリスクヘッジに全力投球すればいい。

皆さんのこれがしたいんです、の実現可能性をみつける。何でも構わないので、何でも言ってください。

こんな感じの主務で行きます。
1年間、お付き合いください。

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