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20231021_前漢末期の歴史から学んだこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想15

はじめに

こんにちは、Keiです。

 今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。

参考書

この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。

内容と感想

 前回の記事では"帝国支配の弛緩"までの部分を読んで感じた事を書いきました。

 今回の記事では"武帝以降の社会紊乱"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。

内容

 漢では武帝の晩年以降、社会の混乱と合わせて、法を恣意的に解釈し悪事を働く役人が増えた。法は万能ではない
 外戚の末席だった王莽は儒教的価値観を利用し、出世の足掛かりとした。周囲の人からの信望を集めながら、禅譲に向けての裏工作も行った。王莽が禅譲を受け、新帝国が誕生した。
 漢帝国は儒教と法家の見事な融合によって発展したが、儒教と法(を悪用した者)によって亡ぼされる結果となった。
 その国の成立、発展の礎となったものがその国の衰退、滅亡の原因となる。

感想

 法に限らず、どんなものも万能なものなどないと思います。悪用しようと思えば悪くなってしまうものだと思います。結局は人の作ったものなので、利用する人によって良くもなるし悪くもなる、ということだと思います。万能なものとして捉え、全面的に信頼してしまうと危険だと思います。どんなに優れたものだとしても悪用される可能性がある、という点は意識すべきだと思いました。
 漢帝国が王莽によって滅ぼされるまでの大まかな流れを学ぶことができ、勉強になりました。王莽は自分の立場を客観的に認識し、皇帝になるまでの最適な手段を取ることができた人のように思えます。簒奪者なので当たり前かもしれませんが、本では良くは書かれていませんでした。しかし、自分を客観的に認識し、目的のために最適な手段を取るという点は見習うことができると思いました。王莽の場合は、その時代の民衆がついてくる良い価値観であった儒教を上手く活用した点が優れていたと思います。民衆の心を掴むことは人の上に立つために必要なことだと思います。立場が変わった時のために覚えておくべきだと思いました。
 時代に合った価値観を把握する、という点は自分の身を守ることにも繋がると思います。全ての価値観を合わせないとしても、最低限合わせるべき部分もあるような気がします。時代の変化に取り残されることがないように意識すべきだと思いました。
 物事を上手く動かすために、裏工作が必要になることもあると思います。加減はあると思いますが、必要に応じて活用できると良いと思いました。
 発展の礎となったものが、衰退の原因となるという点には面白さを感じました。行き過ぎには注意しながら過ごしていけると良いと思いました。

最後に

 法に限らずどんなものも、利用する人によって良くも悪くもなるという点は覚えておくべきだと思います。一般的に優れていたものだとしても、全面的に信頼してしまうと危険だと思います。発展の礎となったものが、衰退の原因となることがある点を意識し、行き過ぎに注意しながら生きていけると良いと思いました。
 優れたものを過信せず、適切に運用することで、人生をより良くしていきましょう!

 どなたかの参考になれば幸いです。

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