20231031_組織作り時のトップの器量について考えたこと_覇権で読み解けば世界史がわかる_紹介と感想24
はじめに
こんにちは、Keiです。
今まで私にとって"元気が出た"と思ったコンテンツや"役に立つかもな"と思ったコンテンツや考え方を紹介してきました。今回も良い人生にするために"役に立つかもな"と思った考え方を紹介していきます。
参考書
この度、参考にした本は
『「覇権」で読み解けば世界史がわかる』神野正史
です。
内容と感想
前回の記事では"イスラーム教団の秘密"までの部分を読んで感じた事を書いきました。
今回の記事では"ムハンマドの死"までの部分を読んで感じた事を書いていきます。
内容
アラビア半島に統一国家が生まれたことで、アラビア人同士がビザンツ陣営、サーサーン陣営に分裂することが無くなった。また、イスラームの教えにより再分配が図られたため、格差も改善した。しかし、組織が急激に成長したタイミングでムハンマドが亡くなったことにより教団は崩壊の危機に陥った。偉大な指導者によって打ち立てられた政権はその指導者を失った時、崩壊の危機に陥る。
組織はトップの器量に合わせて構築される。組織作りのタイミングでトップが才人だと2代目以降の凡人には上手く運営できなくなり、短命となりやすい。逆に組織作りのタイミングのトップが凡人だと長続きしやすくなる。
感想
イスラームの教えによる再分配が成功した点は宗教を人々のプラスになるように活用した例だと思います。前回の記事で、命知らずの軍隊を作ったことに対する考えを言及しましたが、やはり使い方によって良くも悪くもなると思いました。宗教を利用しなければ再分配ができないという点は問題な気もしますが、宗教を利用する事で再分配が進むのであればそれはそれで良いことのような気がします。
才人の器量に合わせて組織作りをしてしまうことの問題点を学ぶことができ、勉強になりました。才人が自分(才人)の器量に合わせて組織作りを行ってしまう事が本質的な問題なのだと思います。2代目以降の人にも長く続いてほしいと考えている場合は、2代目以降の人のことも考え普通の人でも運用しやすい仕組みを作ることができると良いと思いました。
自分のことだけを考えて行動してしまうことは、組織作り以外でも問題になってしまうと思います。なるべく他者の視点も踏まえ、配慮しながら行動できると良いと思います。自分のやりたい事を完全に後回しにするのではなく、自分にとって最低限達成したいラインと、他者に配慮するために妥協できるラインを考え、バランスを保つことができると良いと思います。このバランスを保つことで、自分によっても自分以外にとっても良い環境を作ることができると思います。意識して生きていきたいと思いました。
最後に
"自分がやりたい事だけを考え、他者に配慮せずに行動する事"、"他者への配慮だけを考え、自分のやりたい事を全く行わない事"は同じくらい問題だと思います。両者のバランスを保つことで、自分にとっても他者にとっても生きやすい社会になると思います。
"自分のやりたい事"と"他者への配慮"のバランスを意識し、全員が生きやすい社会を実現していきましょう!
どなたかの参考になれば幸いです。
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