一日一知
金融用語集
ポジション;ポジションは、「建玉」とも呼ばれ、信用取引や先物・オプション取引、外国為替取引、CFD取引などにおいて、評価損益(含み損益)が発生している、手仕舞いされずに「未決済のまま残っている取引の状態(持ち高)」をいいます。
一般に投資では、「安く買って、後で高く売る」または「高く売っておいて、後から安く買い戻す」が基本であり、投資のプロは、ポジションを作るタイミングや、作ったポジションに対する利食いや損切りのポイントなどを明確にするために、最新の情報収集を行うと共に、テクニカル分析なども効果的に活用しています。
◎ポジションを作成した場合、相場が思惑通りに変動すれば利益が発生する一方で、相場が思惑とは逆に変動すれば損失が発生する。
◎ポジションに対する損益は、それがクローズ(清算)された時に確定する(評価損益が実現損益になる)。
◎ポジションの清算は、新規で建てた時と反対の取引を行うことによって決済する「反対売買」が基本となる。
ポジションの3つの状態
ポジションは、取引のサイズ(数量)と方向(売り/買い)で定義され、「ロングポジション」、「ショートポジション」、「スクエア」の3つの状態があります。
ポジションの状態
実際に取引を行うにあたっては、どのような銘柄で、どれくらいの数量の「買い」または「売り」のポジションを作って、どのようにリスク管理をしていくかが損益を決める大きなカギとなります。
|ロングポジション
ロングポジション(Long)は、「買いポジション」とも呼ばれ、「買い持ち高」を取っている状態、もしくは「買い持ち高」が「売り持ち高」を上回っている「買い越し状態」を指し、通常、相場(価格)が上昇すると予測する場合に作成します。
|ショートポジション
ショートポジション(Short)は、「売りポジション」とも呼ばれ、「売り持ち高」を取っている状態、もしくは「売り持ち高」が「買い持ち高」を上回っている「売り越し状態」を指し、通常、相場(価格)が下落すると予測する場合に作成します。
|スクエア
スクエア(Square)は、ポジションを取っていない状態、もしくは「買い持ち高」と「売り持ち高」がネットポジションにおいて「バランス(中立)」している状態(実質ゼロ)を指します。
ポジションの市場用語
マーケットでは、ポジションに関して、以下のような用語(言い回し)がよく使われます。
|ポジションメイク|
新規に「買い」もしくは「売り」の持ち高を作ること。
|ポジショントーク|
自分のポジションにとって有利な発言をすること。
|ポジションテイカー|
自分の相場観を基にリスクを取って持ち高を作り、投機によって収益を狙う市場参加者のこと。
|ポジション調整|
保有する持ち高を減らしたり、投資資金の分配を変更したりするために、保有する持ち高の一部を決済すること。
|ポジションを取る(建てる)|
新しく「買い」もしくは「売り」の持ち高を建てること。
|ポジションを膨らませる(減らす)|
自分の持ち高を増やすこと(減らすこと)。
ポジションの様々な意味(金融以外)
ポジションは、世間一般において、金融以外でも、様々な意味で用いられています。
●基本的な意味
位置、場所、配置、適所
●組織・社会での意味
地位、職位、席次、身分
●スポーツでの意味
守備の位置、選手の定位置(配置場所)
●音楽での意味
楽器に置く指の位置、それぞれの音の位置