一日一知

金融用語集


現在値は、「現値(げんね)」とも呼ばれ、直近に約定した値段や現在の値段のことをいいます。

また、その時々で変わる現値に対して、マーケット(市場)で取引が成立した値段を時間的経過の順に並べたものを「歩み値(あゆみね)」と言います。
新値は、マーケット全般で使われる用語で、過去の高値または安値を超えた値段を付けた際に、その値段(価格)をいいます。

それまでの高値を超える高値、または安値を下回る安値のことであり、新しい高い値段を付けた時は「新高値」、新しい安い値段を付けた時は「新安値」と言うほか、その時の足を「新値足」、相場が新値を付けることを「新値を切る」と言います。

また、株式市場では、状況に合わせて、上場来、昨年来、年初来、権利落ち後などの用語と一緒に使われることも多いです。

一般に新値は、それまでの高値または安値の更新であることから、相場において重要な意味を持ちます。通常、それまでの高値や安値は抵抗値(中々突破てきない価格)になるため、新高値ならさらに上昇することが期待され、一方で新安値ならさらに下落することが予想されます。

なお、いったん抵抗値を突破した場合、しばらくは、その方向に進み続けることが多いです(新値更新が何度か続く)。

建値
読み方: たてね
分類: 値段
建値は、「建値段」の略で、マーケットにおいては、提示した値段(価格)をいいます。これには、いくつかの意味があり、取引所で売買約定後に受け渡しを簡便にするために作成する標準値段や、銀行等が為替相場で公表する標準値段(為替レート)などを指すほかに、先物やオプションなどの建玉をした時の値段を指すこともあります。

なお、ビジネス(商取引)においては、寡占化の進んだ業界などで、製造業者が卸売業者に対して設定する販売価格(取引価格の基準となるもの)をいいます。

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