広告クリエイターが自分の広告を買ってみたらこうなる。
コピーライターの中村圭です。昨晩、ポチッとクラウドファンディングのボタンを押して15万円の買い物をしました。
買ったのは、自分の広告です。
ボタンを押すことに、全く躊躇はなかったのですが、ボタンを押してみたら結構面白いことが起こったので、ちょっとnoteにまとめてみようと思いました。
前田デザイン室の本マエボンの広告募集との出会い
きっかけは、ずっと放置してたTwitterを3週間前ほどから再開したことでした。「最近のTwitterは、面白系だけじゃなくて役立つ情報をつぶやいている人も多いんすよ」という後輩の薦めがあったこともあります。
確かに気になる呟きをする人が色々いて、再開して気ままにフォローした中の一人に、元・任天堂のデザイナーの前田高志さんがいました。
その前田さん界隈のツイートで、前田さん率いる前田デザイン室が初めて作る本マエボンの広告募集のツイートが目に入ってきたんです。
タイムラインに度々流れてくるこの募集が気になってしまって、クリックするとお値段は15万円。でも、これ僕にとって十分回収できる投資になるんじゃないかと思ってしまったんです。
それには、5つの理由がありました。
15万円は高くないと思った5つの理由
①広告屋が広告を作ってもらうのって面白そう。
僕は広告のクリエイターになって今年で12年目になるのですが、広告を作ってもらったことはありません。そして、ほとんどのクリエイターはしたことのない経験だと思います。
ちょうど、ニシノコンサルという西野さんと前田さんが売れないアイドルをコンサルする番組で、「アイドルなのに全裸PV」みたいな、落差のあるストーリーは面白いという話を見ていました。
「広告屋なのに広告を作ってもらう」ていうのは落差もありますし、「一度、クライアントの立場になってみるというのも、今後クライアントと向き合う上で貴重な財産になる」そう考えました。
②コピーライターの相棒はデザイナー。デザイナーに認知されて損はない。
広告の制作におけるコピーライターの相棒は、デザイナーです。だから優秀なデザイナーを確保しておくことは、コピーライターにとって重要な課題です。
前田デザイン室には、たくさんのデザイナーがいます。今回マエボンに広告を出すことで、たくさんのデザイナーに認知されることは、僕にとってかなり得であると捉えました。
③広告だけではなく、キャラデザインもと考えるとかなりお得。
今回のオファーは、ただ広告されるのでなく、自分のキャラクターを作ってもらえるというのが、でかいと思いました。
元・任天堂のデザイナーのDNAが入った集団のドット絵の自分のキャラクターなんて最高ですし、作ってくれるなら、僕は髪の毛がかなりの天パーなので、そこをどう表現してくれるかも楽しみでした。
④全員にガリガリ君を奢るくらいでリーチできる。
今回広告が載る場所って、普段の仕事で掲載があると、「オーー!」と思っちゃうような特等席です。表2も表3も、要するに、本の最初と最後ですから。だいたいの人の目にとまります。
今回本は2000部出るとのことなので、1冊あたり75円。こないだ値上がりしたガリガリ君を全員に奢るくらいの感じで、リーチすることができると思いました。
⑤思いが詰まった初めての本の初めての広告になれること
マエボンはこれからも続く取り組み。今回は、その創刊号とのことで、広告を出せば、この本の初めての広告になります。本づくりって大変です。関わるたくさんの人の思いが詰まってる。そんな本の第一号の広告になれるって、すごい価値なんじゃないかと思いました。
で、この⑤の部分が僕が思ったより、凄いパワーだったんです。
広告購入した後に感じた前田デザイン室の皆さんの熱狂のパワー
他にも、たくさんのツイートがあったんですが、本当にみなさんが頑張って本を作ってて、それが応援されるということが心底嬉しいんだなと感じました。
まさに今、時代に必要とされてる「熱狂」を僕も感じさせてもらえて楽しかったです。
たぶん生まれるのは、広告だけじゃない。
最後に嬉しかったのは、前田さんのこのツイート。実は僕も同じことを感じていました。
きっと、これから生まれるのは、広告だけじゃないと。
一つのボタンをポチッと押してみたら、生まれたもの。今後、広告と共にそれがどう育っていくかが楽しみです。
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