フリースクールSTAGE

ゲーム・eスポーツ・ICT教材を活用し、学びと心の成長を支援する フリースクールSTAGE(調布)のスクールカウンセラーが 心理学コラムを定期的に更新しています。 【STAGE】 https://keio-esports.com/lab/school/freeschool/

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最近の記事

少し疲れたときのリラックス法

日本人は仕事などで長時間椅子に座っていることが多いといわれています。長時間座り続けることによって、血流や筋肉の代謝が低下し、心筋梗塞や脳血管疾患、肥満、糖尿病、がん、認知症など健康への悪影響も指摘されており、喫煙や飲酒と同じように寿命を縮めるとまで言われています。 特に知られているのは、エコノミークラス症候群です。食事や水分を十分に取らない状態で長時間同じ体勢でい続けることによって血行不良が起こり血が固まり血栓となり肺などに詰まることで命の危険もある病気です。これは、長距離

    • 夏休み明け時期の子どもの心の健康

      本日9月10日から16日は厚生労働省が定めた「自殺予防週間」です。 https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001139342.pdf 令和4年では子どもの自殺者数が過去最多を記録し、令和5年も1人少ない513人と同水準の深刻な状況が続いています。 なかでも、学校では2学期に当たる9月の夏休み明けの時期は子どもたちがメンタルヘルス上の不調を抱えやすい時期だといわれています。 平成27年版自殺対策白書では、18歳以下の自殺者数が9月

      • インサイドヘッド‐頭の中の感情たち‐

        先週の木曜日8月1日にディズニー&ピクサーの最新作『インサイドヘッド2』が公開になりました。楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか。 今回は、『インサイドヘッド』シリーズを、さらに楽しめるような感情の大切さについてお伝えしたいと思います。『インサイドヘッド』の概要としては、以下の通りです。 『インサイドヘッド』で、登場する主人公である5つの感情(ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ)は心理学ではそれぞれ基本感情と呼ばれ、文化や人種に関係なく人間に備わってい

        • eスポーツとアンガーマネジメント

          スポーツにおいて「怒り」の取り扱いは重要なテーマです。サッカー史上最高の選手の1人といわれるジネディーヌ・ジダンは、自身がキャプテンを務めた2006年のFIFAワールドカップ決勝で相手選手に頭突きをし退場処分となり、その後現役を引退しました。 怒りを力に変えて高パフォーマンスを発揮することもあれば、怒りに囚われることでパフォーマンスが低下したり反則や退場処分を受けたりするシーンはあらゆるスポーツでみられることです。 これは、eスポーツにおいても同様といえます。オリンピック

          怒りの感情との付き合い方-怒りの「タネ」を見つけるー

          前回の「怒りの感情との付き合い方-アンガーマネジメント-|フリースクールSTAGE (note.com)」では、アンガーマネジメント、つまり怒りをコントロールするとはどういうことかや、どうして怒りを感じるのかという怒りの発生のメカニズムについて紹介しました。 今回はさらに踏み込んで、怒りの感情への向き合い方や対処法について考えていきたいと思います。 怒りを感じていることは否定しなくていい怒りの感情をコントロールする最初のポイントは自身が怒りを感じているということを自覚する

          怒りの感情との付き合い方-怒りの「タネ」を見つけるー

          怒りの感情との付き合い方-アンガーマネジメント-

          私が学生の頃は突然に”キレる”中高生がたびたび話題になることがありました。現在は、コロナ禍も経てメンタルヘルスへの関心がさらに高まり、子どもに限らず働く大人たちについても”アンガーマネジメント”の重要性が認知されるようになりました。 書店では心理学に限らず、アンガーマネジメントを取り扱った書籍が見られます。それは、怒りの感情をコントロールすることが仕事などのパフォーマンスに影響すると世間一般においても認められているからです。 アンガーマネジメントとはアンガーマネジメントと

          怒りの感情との付き合い方-アンガーマネジメント-

          子どものゲームと睡眠との関係

          オンラインゲームと睡眠オンラインゲームはいつでもだれとでも遊ぶことができます。特定の友だちと楽しむこともできれば、不特定の人たちとも気軽に一緒にゲームを楽しめます。 特に、学校や仕事が終わり一息つける夜中の11時から1時、2時頃が最もゲーム人口が多いとされる時間帯です。海外の人や夜型の仕事などで生活スタイル上、夜中にゲームをしていても支障がない方もいますが、翌朝から学校や仕事がある人はそうはいきません。深夜にゲームをすることで、翌朝から学校や仕事がある人たちは十分な睡眠時間

          子どものゲームと睡眠との関係

          子どものゲームとの付き合い方について

          デジタルネイティブ世代と言われる10~20半ばの世代は、物心ついたときからスマートフォンやタブレットなどの端末機器に触れており、当たり前のようにそれらを使いこなします。 学校教育では、GIGAスクール構想が始まり生徒1人ひとりがタブレット端末を所持し、オンライン授業やプログラミング教育などが行われるようになりました。今やスマートフォンやタブレットなどは私たちの生活に切っても切れない存在です。 ゲーム依存について電子ゲームについても多様化が進み、PCゲームのようにモニターに

          子どものゲームとの付き合い方について

          ゲームと脳(認知機能)との関係

          コロナ禍の「おうち時間」を経て、ゲームを楽しむお子さんが増えました。時期を同じく学校ではICT化が進み、1人1台タブレットを持つようにもなりました。 それに伴い、メディアでは「ゲーム依存」という言葉もよく聞かれるようになり、お子さんのゲームとのかかわりについて悩まれている親御さんは多いと思います。 もちろん、ゲームのし過ぎによる弊害は無視できるものではありません。 しかし、今回は、ゲームの使用によるポジティブな研究結果についても目を向けてみたいと思います。 ゲームと認知

          ゲームと脳(認知機能)との関係

          子どもの「自分はできる」を育くむ ー80/20 のルールー

          子どもは「自分はできる」と感じるとさらに努力を続けることができます。 この「自分はできる」という感覚のことをカナダの心理学者バンデューラは自己効力感(セルフ・エフィカシー)と名づけました。 自己効力感を築くことで、人生における困難な状況に直面した際にも、適切に対処できるようになることが期待できます。 【子どもの自己効力感を育んでいくには】子どもの得意を支える 子どもの得意な分野に目を向けて、その分野で活動できるようにしてあげましょう。子どもは自分の得意としていることには

          子どもの「自分はできる」を育くむ ー80/20 のルールー

          「STAGE」スクールカウンセラーの紹介

          はじめまして、フリースクール「STAGE」スクールカウンセラーの望月です。 私は、臨床心理士と公認心理師(国家資格)、キャリアコンサルタント(国家資格)の資格を持っており、臨床心理学を専門としています。 これまでカウンセラーとして小学校や企業、クリニックなどで働いてきました。現在では、カウンセリングの仕事のほかに、各自治体でメンタルヘルスの講師や精神保健福祉士と保育士を育成する専門学校それぞれで心理学講師をしております。 「note」では、日常のちょっとしたお役に立てる

          「STAGE」スクールカウンセラーの紹介